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岸田内閣の改造人事が10日発表されました。新閣僚に対して色々と各方面から意見、批判がでるのは毎度のことではありますが、今回の人事では、林芳正外相の留任に対する批判が目立っています。

林氏は元々「日中友好議員連盟」の会長を勤めるなど親中派として知られていました。

最近、中国が5発ものミサイルを日本の排他的経済水域(EEZ)に撃ちこんできた際にも、林氏は表面上は中国を批判したものの「中国との対話については常にオープン」などと語り、中国への強い配慮を見せました。

またネット上では、林氏が携帯電話を背広の左胸ポケットに入れて、そのカメラのレンズ部分が露出していることが多いとの指摘が出ています(上の写真をご覧ください)。

これについては「スパイ活動をしているのではないか」との噂も出ていますし、さらには「中国のハニトラに掛かっているのではないか」との疑惑も(笑い事ではなく)ネット上で絶えません。

こうした噂が本当であれば、米国などの同盟国は岸田内閣を信用しなくなりますし、センシティブな情報の共有を避けるという事態になりかねません。日本がまともな外交を継続することが非常に難しくなります。

読者の方の中には「一閣僚の人事ごときで日本の政治に影響がでるはずがない」と思われている方もおられるかもしれません。

しかし、この閣僚人事が発端となって、倒閣にまで至ったことが過去にはあります。それは19961月から987月まで続いた橋本龍太郎内閣でのことでした。

橋本氏は95年に通産大臣として難航していた日米自動車交渉を取りまとめ、村山富市元総理から総理の座を託される格好で、さっそうと政権の座に就きました。

今振り返ってみても、橋本内閣は行政改革、特に省庁再編で大きな実績を上げたと思います。

ところが2年後の98年秋には参議院選挙に惨敗、総理の座を降りることになってしまったのです。その発端となったのが閣僚人事でした。

979月の内閣改造人事で、橋本氏は、佐藤孝行氏を総務庁長官に指名したのです。

佐藤氏は行革に詳しい人物ではありましたが、田中角栄元総理が絡んだロッキード事件で有罪が確定した後に、自民党に復帰したという過去がありました。

罪を償ったとはいえ、かつて有罪となった人物を内閣に迎えることには各方面から強い批判が噴出し、佐藤氏は結局、就任して12日後に辞任しました。

その間に、行革で評価が高かった橋本内閣の支持率は急降下してしまったのです。

加えて、97年は橋本内閣にとって、また日本にとって非常に厳しい年となりました。

橋本氏の財政再建の意向を反映した消費税率引上げ(3%から5%に)や、運悪く勃発したアジア通貨危機の影響もあり、同年11月には山一証券、北海道拓殖銀行、三洋証券などの大手金融機関が相次いで破綻しました。

私の経済記者としてのキャリアの中でも、97年は95年(地下鉄サリン事件、阪神淡路大震災、日米自動車交渉決着、急速な円高などが勃発)とともに忘れられない年となりました。

9798年の日本は戦後未曾有の大不況に入り、98年夏の参議院選挙で自民党は大敗、橋本氏は政権の座を降りました。

こうした大惨事に至ったケチの着き始めが閣僚人事だったのです。

今回も同じ展開になるとは限りませんが、閣僚人事は内閣の命運にとって非常に重要な要素であることはお分かりいただけたと思います。

橋本氏が佐藤氏の閣僚入りを受け入れたのは、中曽根康弘元総理の強力な意向に屈したためでしたが、評判の悪い林氏の残留を決めたのが、岸田氏の「個人的な情」であるとしたら、今後ロクな結果にならないと感じます。

また岸田氏が今後、橋本氏と同様に「財政再建」の必要性を感じて、増税などに走った場合には、橋本氏と同じ運命をたどる可能性がさらに大きくなりそうです。

ところで、岸田総理は1957729日生まれですので、九星気学では七赤金星という星になります。この星は40歳代に入って後に力を発揮する晩成型の星で、その名の通りにおカネに縁があります。

ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス、孫正義など富豪の多い星としても知られており、本当は政治家よりもカネに縁のある投資家などに向いています。

その七赤金星ですが。9月から11月までの3カ月は衰運の時期に入ります。特に注意すべきは「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時期)に入る11月です。

この月は、気学の9カ月サイクルでも最も衰運の時期となっています。

また9月も「改革運」(無駄と無理に注意すべき時期)となりますが、この時期は「停滞運」ほどではありませんが、仕事面、健康面、家族面など、すべての面で要注意な時期なのです。

内閣改造後の支持率の動き、9から始まる3カ月を岸田氏がどう乗り切るのか注目したいと思います。

七赤金星の人とは:1921年、1930年、1939年、1948年、1957年、1966年、1975年、1984年、1993年、2002年、2011年の各年の立春以後、翌年の節分までに生まれた人。

九星気学について

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