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岸田文雄政権が発足しました。100代目の総理であるとともに、宮澤喜一氏以来、なんと28年ぶりの宏池会出身の総理大臣となりました。何とか名門派閥のメンツを保った格好です。

Research76では、発足直後に、岸田政権は短命に終わるのではないか-とのブログを公開しました。九星気学における岸田総理の星などからの推測で、政権が終わるタイミングとしては来年の参議院選挙後を予想しました。

しかし、ここにきて、岸田政権が参議院選挙前にも終焉を迎える可能性が急浮上してきたと感じます。

致命的な要因となりそうなのが外交です。日本で新たな総理が誕生した場合には、最大の同盟国である米国の大統領といの一番に会談するのが通例となっています。

しかし、何故か今回の首脳会談は来年に持ち越されるのではないか-との見方があります。コロナの新たな変異株であるオミクロンが急速に拡大し始めたことが理由に挙げられるようですが、誕生間もない岸田政権が既に米国に相手にされていないのではないか-という憶測も聞かれます。

その要因として挙げられるのが、毅然としない曖昧な対中国姿勢です。欧米諸国ではウイグルでの中国による人権侵害などを理由に、来年中国で予定される冬季オリンピックの外交的ボイコットなどが検討されていますが、日本では、そうした検討がされているという話はほとんど聞かれません。

それどころか林芳正外相は、中国側の招待に応じて、喜々として訪中に前向きな姿勢を崩していません。

また政府与党の人事をみても「中国忖度シフト」とも言える状況が見られます。外相は親中派の林氏です。

また自民党のまとめ役である幹事長は、中国に手厳しい麻生太郎氏の子分とも言える甘利明氏でしたが、選挙区での投票で落選(比例で復活)した責任をとり辞任しました。

その後に同職についたのが「シェイ・シェイ」発言で有名な茂木敏充氏です。

茂木氏は平成研究会の会長ですが、平成研究会は元をたどれば、消費税を導入した竹下登元総理、そしてそのボスであり、日中国交回復を実現した田中角栄氏にたどりつきます。一貫した親中派閥です。

ちなみに岸田氏の宏池会も元をたどれば、田中角栄氏とともに日中国交回復に外相として尽力した大平正芳氏にたどりつきます。やはり伝統的な親中派と言えるでしょう。

甘利氏が退いたことで、政府、自民党ともに親中、媚中一色の布陣となってしまいました。米国から警戒されるのも仕方のないことでしょう。

こうした外交音痴ぶりは、岸田氏の属する宏池会の「伝統」とも言えるかもしれません。

対中国路線の失敗例としてよく引き合いに出されるのが、やはり宏池会出身の総理だった宮澤喜一氏です。

1989年の天安門事件で世界的に孤立していた中国に一番最初に手をさしのべたのが宮沢氏でした。そして、天皇陛下の訪中という破格の待遇を与えてしまいました。

それが引き金となり、欧米各国も徐々に対中姿勢を軟化させ、中国は徐々に世界的に信用を回復しました。

経済的、政治的、軍事的に力をつけて、今では、日本だけでなく、他のアジア諸国、さらに米国に対しての大きな脅威となっています。

あくまで「結果論」ということになりますが、宮沢氏の当時の決断は、長い目で見れば、日本に損害をもたらしたと言っても良いでしょう。

宮沢氏といえば、1942年に大蔵省に入省、1952年のサンフランシスコ平和条約の調印にも立ち会ったほどの人物です。それでありながら、大事な時機に大きな決断を誤ってしまったことは非常に残念です。

やはり宏池会出身の鈴木善幸元総理(上の写真)も外交で失敗しています。

鈴木氏は、行政改革で辣腕を振るい長期政権を誇った中曽根康弘元総理の前、1980-82年に総理を勤めた方で、現在の鈴木俊一財務相の父君になります。

1980年の総選挙中に大平正芳元総理が急死したことから、急遽、総理に選ばれました。

1981年に米国大統領のレーガン氏と会談、その後の共同声明で「日米同盟」という文言が入ったのですが、それについて鈴木氏は、日米同盟に軍事的意味合いはない-と発言したのです。

日米同盟と言えば日米安保条約であり、軍事的意味合いが無いはずはなく、もしそうした意味合いが本当に無いのであれば、日本は苦境に追い込まれかねません。

鈴木氏は後にこの発言を後に修正しましたが、彼に対する米国側の不信感は払しょくされることはありませんでした。

鈴木氏は8210月に突如として辞任を発表しましたが、米国に相手にされなくなったことが大きく影響したと言われています。

岸田氏の現在の状況をみると、40年前の鈴木氏の姿と重なって見えてしまいます。鈴木氏の二の舞となるのかどうか-今後の日米首脳会談の日程も含めて、岸田総理の動きを注視していきたいと思います。

七赤金星の人とは:1921年、1930年、1939年、1948年、1957年、1966年、1975年、1984年、1993年、2002年、2011年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

九星気学について 


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