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政界が急速に動いています。菅義偉政権はコロナ禍で悪戦苦闘しつつも、五輪を無事開催するなど多くの実績を残しましたが、昨年12月のブログで予想した通りに短命に終わってしまいました。

自民党総裁選挙は高市早苗氏の急速な台頭もあり、大いに注目を集めましたが、最有力候補と目されていた河野太郎氏は、ブログでも予想したように失速してしまいました。

第一次投票で過半数を取るとの予想もありましたが、実際には、岸田氏の後塵を拝す2位にとどまりました。そればかりか議員票数では、泡まつ候補とされていた高市氏にも敗れさりました。

前回のブログを出した以後も、河野氏にとって不利なニュースが続出しました。まず年金の財源を消費税で賄うとの案が、厳しい批判を受けました。衆議院選挙前に増税話を持ち出すという政治音痴ぶりが露呈されてしまいました。

年金を賄うには1618%程度にまで消費税を引き上げる必要があるとの試算が後に明らかになると、にわかに提案を撤回しました。そうした動きも、政治家としての言葉の重さにクエッションマークが着く結果となりました。

極めつけは、河野ファミリーの会社と関係の深い中国企業がウイグルの人権弾圧に関与しているというニュースです。これはかなり致命的と感じます。

何故このように悪いニュースが続出したのか? これは9月のブログで詳しく述べておりますので、そちらをご参照ください。

昨日、岸田文雄氏が内閣総理に就任しました。100代目の総理であるとともに、宮澤喜一氏以来、なんと28年ぶりの宏池会出身の自民党総裁となりました。何とか名門派閥のメンツを保った格好です。

さて発足したての岸田内閣の今後ですが、菅内閣同様に残念ながら短命に終わるのではないか-と予想しています。                                                                                                                                                                      
理由の一つは岸田氏の星です。岸田氏は1957年7月29日生まれですので、九星気学でが七赤金星という星になります。菅前総理と同じ星です。

この星はおカネに縁があり、投資家のウォーレン・バフェット氏、ジョージ・ソロス氏、ソフトバンクの孫正義氏など億万長者が多い星でもあります。

しかしあまり政治家には向かないようで、戦後の歴代総理の在任期間のベスト10をみると、一白水星、五黄土星、九紫火星にほぼ独占されており、七赤金星はいません。

ところで、ここ数年、注目を集めてきた政治家に七赤金星が多かったことにお気づきでしょうか。

岸田氏に加えて、菅前総理、二階俊博前幹事長、石破茂氏、いずれも七赤金星です。政治家にはあまり向かない星ながらも、ここ数年、この星が盛運期にあったことが影響していると思われます。

来年は七赤金星にとって「嬉楽運」(足元を固めて、人脈を強化すべき時期)に入ります。悪い運気ではありませんが、今年の「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時期)ほどの勢いは無くなりそうです。

もう一つの理由は、来年あたり、大きな世界的な経済パニックが表面化しそうなことです。

その経済パニックとは、恒大集団への懸念を含めた中国発の経済問題です。昨日(10月4日)も、東京市場の株価は大きく下落しました。恒大集団の株式が売買停止になったり、中国で電力不足が深刻化するなど、中国経済についての不透明感が急浮上してきたことが主因です。

これまで1990年代初期のバブル崩壊やリーマンショックを経済記者として見てきましたが、今回の中国発の問題が最も深刻とみています。

リーマンショックは市場を通じた連鎖が大きく影響しましたが、あくまで一金融機関の問題です。しかし今回はGDP世界2位の大国の問題です。ここでは詳しくは書きませんが、けして軽視できないはずです。

この問題についての岸田内閣の対処が十分かと言えば、疑問符が付きます。閣僚の顔ぶれをみても緊迫感が感じられません。

経済閣僚筆頭の財務相は鈴木俊一氏で、鈴木善幸元総理の息子で麻生太郎氏の義弟だそうです。五輪相や環境相を歴任していますが、経済閣僚としての力量は未知数です。また経済財政担当相は山際大志郎氏ですが、初入閣の方です。

現在のように、今後世界的な経済ショックが来そうな時期には、麻生氏の続投を含めて、経験も指導力もある方が担当すべきだったのではないかと感じます。

先に指摘した中国発の経済懸念ですが、今後さらに深刻さを増してくると思われます。株価の下落だけではなく、実体経済の悪化もいずれ表面化するでしょう。

ですので、1年後の日本を含めた世界経済はかなりしんどい状況になると考えています。

衆議院選挙は10月31日投開票となりそうですが、自民党総裁選挙でのフィーバーがプラス要因となって、自民党の大きな負けは無いと見ています。

しかし問題は来年夏の参議院選挙です。その時までには、世界景気がかなり悪化していると予想されるので、参議院選挙では与党が大きく議席を減らす可能性が高いとみています。

2009年の麻生政権退陣に似た事態となる可能性が高いということです。麻生政権は、2008年9月に起きたリーマンショックへの対応に忙殺され、2009年に追い込まれる形で衆議院解散・選挙を実施、大敗して自民党は野に下りました。

来年の選挙は衆議院ではなく参議院なので、敗北しても大きな影響はないとの見方もあるかもしれませんが、1998年の橋本龍太郎内閣、1989年の宇野宗佑内閣の退陣は、ともに参議院選挙敗北が引き金となっています。

野党の支持率の低さを考えると、2009年の時のような政権交代は考えにくいのですが、敗北の責任論、政策の手詰まり感から来年の参議院選挙の結果が岸田政権退陣の引き金になる可能性はけして低くないと予想します。

七赤金星の人とは:1921年、1930年、1939年、1948年、1957年、1966年、1975年、1984年、1993年、2002年、2011年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

九星気学について

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