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作曲家の小林亜星氏が亡くなりました。小林氏は歌謡曲のほか、CMやアニメソングなど多くの作品を残しました。

レナウンの「ワンサカ娘」、ブリヂストンの「どこまでも行こう」、サントリーオールドの「夜がくる」などのCMソングに加えて、オオカミ少年ケン、魔法使いサリーなどアニメの主題歌。相当昔のことにも関わらず、自分の心に鮮明に刻印された曲が多いのに驚きました。「これほどお世話になっていたとはー」という感じです。小林氏のご冥福をお祈り申し上げます。

ところで、小林氏に訃報について、ネット上で意外な反応が巻き起こっています。それは「彼はとっくの昔に亡くなっていたのではなかったか」「亡くなったニュースを過去に聴いたことがある」などというものです。

自分自身はどうかと言えば、過去に亡くなったというニュースを聴いたような気もするし、そうでない気もするという曖昧な状態で、今一つ確信が持てません。

小林氏の作品は、俳優としてのテレビ出演を含めて1970年代頃までのものが多く、その後はあまり名前が出ることがなかったので、既に亡くなったと勘違いをしている人が多いのではないかーとも考えていました。

しかし「過去に亡くなったニュースに接したことがある」と主張する人は、かなり強い確信を持っているようなのです。

ここで思い出されるのがマンデラ効果です。

マンデラ効果とは? 少し説明しますと、パラレルワールドというものが存在するという説があります。現在、私たちが住んでいる世界のほかに、それと並行して別の世界が複数あるというのです。その並行世界では、自分自身もやや違った形で存在しており、色々なことが少しずつこの世とは違っているというのです。

この世で兄弟がいる人でも、パラレルワールドでは一人っ子だったり、現在会社員という人も、別の世界ではプロ野球選手だったりとか。

この世では小林氏は最近亡くなりましたが、パラレルワールドでは数年前に亡くなっていた可能性があるというのです。

つまり「小林氏の訃報に接したことがある」と主張する人は、他のパレレルワールドで小林氏の訃報に接した後に、何等かの作用でこの世に移動していたのではないか―という説です。

こうした経験は、単に当事者の勘違い、記憶違いで済まされない問題であるらしく、南アフリカのマンデラ元大統領にちなんで「マンデラ効果」と呼ばれているもので、その界隈では有名な話だそうです。関心ある方はチェックしてみてください。同じような体験をされている方がいるかもしれません。

私も最近、同じような経験をしました。それは声優の若山弦蔵氏の訃報です。渋みのある、それでいて潤いのある低音が魅力の方で、声優として高い人気を誇りました。007シリーズのショーン・コネリーの声などが印象に残っています。

若山氏は今年5月に亡くなったということでしたが、これを聞いた時には戸惑いを禁じ得ませんでした。というのは、私の記憶では彼はとうの昔に亡くなっていたからです。若山氏の訃報については、小林氏のそれよりもずっと確信があったので、本当に驚きました。

自分自身も無意識のうちにパラレルワールドを垣間見ていたのか、あるいは移動していたのではないか-。特に最近は、以前に比べてパラレルワールドとの垣根が低くなっているという説もあります。

私くらいの年齢になると、学生時代の同窓会などが多くなってきます。その時に、自分の記憶と友人のそれとが合致しないということが少なくないのです。年齢による記憶違い、勘違いかもしれませんが、マンデラ効果があるのかもしれません。

私がマンデラ効果を強く意識したのは、田中角栄元総理の子分で、一時は「将来の総理候補」の一人と言われた山下元利氏について調べていた時でした。同氏については2月に書いているので、ご興味あるかたは是非ご参照ください。

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