年間の運勢で勝る佐喜眞氏

沖縄県知事選挙がスタートしました。与党が支援する佐喜眞淳氏と、急死した翁長前知事の後継として野党が推薦する玉城デニー氏の事実上の一騎打ちとなりそうです。

まず佐喜眞氏ですが、1964年8月9日生まれですので九星気学では九紫火星という星になります。この星は闘争にも強く、非常に政治家向きの星と言えます。代表的な例はトランプ米大統領ですが、日本の総理経験者でも、戦後の在任期間最長の佐藤栄作氏や橋本龍太郎氏も同じ星です。

今年は「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時)に入り、過去2年ほどの勢いはありません。「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)ほど悪くはありませんが、要注意の年です。神宮館暦でも「吉凶が交互に起きる不安定な状態なので慎重な判断力を養う」ことをアドバイスしています。

一方の玉城氏は1959年10月13日生まれですので、五黄土星という星になります。これも九紫火星同様に政治家に向いた星で、総理経験者でも吉田茂氏、岸信介氏、小泉純一郎氏がこの星です。リーダーシップもありますが、自分を客観視することが苦手な人が多いという印象を受けます。

今年は五黄土星は「停滞運」と、人生9年周期で、最も衰運の年に当たります。神宮館暦でも「無理に進むと、足をすくわれて失脚」と警告しています。スキャンダルなども露呈しやすい時期です。

実際、今年に入って五黄土星の人の受難が続いています。翁長前知事はすい臓がんで急死しましたし、フランスのマクロン大統領も低支持率に喘いでいます。ジャーナリストの池上彰氏も「プロ子供」を使ったやらせ疑惑、他人のコメントのパクリ疑惑でネット上で叩かれていますし、金本監督の阪神タイガースは現在、最下位に沈んでいます。

こうして両者の今年の運勢を見ると、佐喜眞氏、玉城氏ともに今年はあまり強運とは言えませんが、佐喜眞氏の方がやや勝っていると言えそうです。

月間の運勢で勝る玉城氏

年の運勢だけを見ると、佐喜眞氏が勝っており、選挙でも有利と考えてしまいそうですが、実際にはそれほど単純でもありません。というのは、選挙やスポーツのような一発勝負の場合には、年の運気よりも月の運気がより大きく影響する場合があるからです。

その典型的な例は、昨年10月の衆議院議員選挙です。安倍首相率いる自民党は、昨年夏の東京都議会選挙では惨敗しました。これは安倍首相の昨年の運気が「調整運」で、あまり強くないことが影響したと見ます。しかしながら、10月の衆議院選挙では完勝しています。これは月間の運気が非常に強くなる10月-「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時)-に選挙をしたことが大きく作用したと感じます。

そこで知事選挙のある9月の両者の運気を見てみましょう。佐喜眞氏の九紫火星は9月は「嬉楽運」(人脈を強化し、足元を固める時)であり、比較的良い運気です。一方、玉城氏の五黄土星は9月は「躍動運」(積極的に努力して希望が叶う時)で、これも非常に強い運気です。9月は両者ともに月の運気は強めですが、やや玉城氏が勝っている印象です。

沖縄知事選挙の勝者は、年間の運気で勝る佐喜眞氏となるのか、それとも9月月間の運気で勝る玉城氏か―注視したいと思います。

五黄土星の人とは:1923年、1932年、1941年、1950年、1959年、1968年、1977年、1986年、1995年、2004年、2013年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

九紫火星の人とは:1919年、1928年、1937年、1946年、1955年、1964年、1973年、1982年、1991年、2000年、2009年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

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