失速した野田聖子氏

野田聖子総務大臣が自民党総裁選挙への出馬を断念しました。20人の推薦人を集められなかったためですが、初の女性総理誕生への期待はやや遠のいた印象です。

野田氏は1960年9月3日生まれですので、九星気学では四緑木製という星になります。和やかで包容力のある人が多いという印象を受けます。また人生においては、20歳代の比較的早い時期から実力を発揮しだす早熟型の星でもあります。

同じ星に橋下徹元大阪府知事、パククネ前韓国大統領などがいます。今年の四緑木製は「評価運」(努力の華が咲くが、後半が不安定な時機)となっています。今年前半の活動は実に安定しており、特段のスキャンダルも聞かれず、議員経験の長い野田氏は「さすがにスキが無いな」と思っていました。

しかし、年後半から所謂「ガクトコイン」の問題が急浮上してきました。やはり年後半は注意すべき時期だったわけです。

しかし今年以上に注意すべきは来年です。来年の節分以後の1年間は「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)に入ります。人生9年周期で、最も衰運の時期となりますので、今年以上の注意が必要となります。

ガクトコインの問題は、既存マスコミが「忖度」して、あまり大きな話題になりませんでしたが、来年この問題が再燃する可能性は否定できません。

今回総裁選挙への出馬を断念した野田氏は、3年後の次回選挙を目指すということです。では次回は彼女にとって大きなチャンスとなるのかと聞かれると、必ずしもそうでないと感じます。

3年後の四緑木製は運気が上昇して「躍動運」(積極的に努力して希望が叶うとき)に入ります。確かに今よりは良いと思いますが、問題は野田氏に余力が残されているか否かです。

四緑木製は早熟型の星で若くして頭角を現しますが、それだけに、人生での息切れも早めにきます。

最近、とんねるずの石橋貴明氏が色んな番組を企画するも、全く当たらない-というニュースをよく見ます。石橋氏は三碧木星、やはり早熟の星です。同じ星でも人によって違いはありますが、石橋氏のように若い頃に圧倒的なエネルギーで狂い咲いてしまった場合には、還暦前であっても、もうあまり余力は残されていないように感じます。

同様にして、20歳代で政治家となり、スポットライトを浴び続けてきた野田氏にどれだけエネルギーが残されているのか―が問題なのです。

恐らく3年後は、今回出馬を見送った岸田文雄氏(七赤金星)、河野太郎氏(二黒土星)、小泉進次郎氏(一白水星)などの、比較的晩成型の星の方が多く出馬しそうです。場合によっては、石破茂氏(七赤金星)の再出馬も考えられます。

こうした晩成型の星の人は、還暦近くでも旺盛なエネルギーを維持していると考えられますので、野田氏は苦戦を余儀なくされそうです。

1年前の今頃は、小池百合子東京都知事が国政に進出して、初の女性総理誕生が期待されていました。小池氏が失速した後は、野田氏に期待が集まったと思いますが、以上のような理由から、野田氏が初の女性総理になること困難と見ています。

他の候補者がスキャンダルなどで総崩れになった場合(1980年代後半のリクルート事件のようなケース)にチャンスがあるかもしれませんが、あくまでワンポイントリリーフに留まりそうです。

女性初の総理は五黄土星か九紫火星?

では誰が初の女性総理として有望なのか? 自民党内の女性議員を思いつくままに挙げてみると、高市早苗氏(三碧木星)、片山さつき氏(五黄土星)、稲田朋美氏(五黄土星)、佐藤ゆかり氏(三碧木星)、小渕優子氏(九紫火星)、丸川珠代氏(三碧木星)、三原じゅん子氏(九紫火星)…。

こうして各氏の星を見てみると、非常に偏りがあることが分かります。三碧木星という早熟型が3人、五黄土星が2人、九紫火星が2人となっています。

あくまで星だけを見ての判断ですが、将来、総理の可能性がありそうなのは、五黄土星の片山氏、稲田氏と九紫火星の小渕氏、三原氏です。まず五黄土星、九紫火星ともに50歳を超えて還暦近くになってもまだ高いエネルギーを維持していることが挙げられます。

もう一つは五黄土星、九紫火星ともに非常に政治家向きの星ということです。歴代の総理の在任期間のベスト10を見ると、そのうち3人が五黄土星、3人が九紫火星となっています。

具体的に在任期間ベスト10に入った総理では吉田茂氏、小泉純一郎氏、岸信介氏が五黄土星、在任期間最長の佐藤栄作氏、橋本龍太郎氏、鈴木善幸氏が九紫火星です。

片山氏、稲田氏の五黄土星は今年は停滞運で、慎重な行動など要求されます。しかし3年後は福徳運(誠意と熱心さで万事が好調の時)と非常に強い運気に入ってきます。次回の自民党総裁選挙でも意外に活躍が見られるかもしれません。

四緑木星の人とは:1924年、1933年、1942年、1951年、1960年、1969年、1978年、1987年、1996年、2005年、2014年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

九星気学について