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ONを超える可能性示したプロ初年の成績

覚せい剤使用で逮捕された清原和博氏の次男がジュニア野球で活躍しているとのニュース、また清原氏自身も久しぶりにテレビ出演し、霊能者の江原啓之氏と対談したとのニュースが入ってきました。「男、清原」の復活を予感しました。

清原氏は、疑い無く野球界が生んだスーパースターの一人です。ホームラン王などのタイトルこそ手にしていませんが、非常にチャンスに強く、記録よりも記憶に残る選手でした。特にプロ入り初年度の打撃成績は王貞治、松井秀喜を大きく上回り、大卒の長嶋茂雄に迫る勢いでした(下表)。

私が初めて清原選手をみたのは1986年、西武球場でのことでした。その年に高校を卒業してプロ入りしたばかりでしたが、既にクリーンナップを打っており、新人とは到底思えない堂々たる態度が印象的でした。

私はON(王・長嶋)全盛期からプロ野球を見ていたのですが、ONが球界を去った後は、この2人に匹敵するようなスーパースターは出ないだろうと強く確信していました。しかし清原氏の初年の成績は、そうした私の確信を揺るがすものでした。「ひょっとしたらONを超えるかも―」と感じたものです。

改革運の年に躓き

そうした彼も、プロ野球のキャリアの中で苦労しましたが、球界のスターとして華々しく引退を迎える日がきました。ところがその後、覚せい剤で突然逮捕されるというショッキングなニュースが飛び込んできます。2016年2月3日のことです。

清原は1967年8月18日生まれですので九星気学では六白金星という星です。遅咲きの星で、プライドが高く、カネに縁があります。またこの星の政治家も少なくありません。同じ星に麻生太郎財務相、元スマップの香取慎吾氏らがいます。

彼が覚せい剤に手を出した2015年という星はどういう年かというと、六白金星の人にとっては「改革運」(無駄と無理に注意する時)という年でした。気学では人生を9年周期と見ます。もっとも要注意なのは「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)の年ですが、この改革運の年も結構、躓く人が多いのです。

その後、昨年はスポーツ雑誌のインタビューに答えて、清原氏もすっかり心を入れ替えた印象を受けました。ただ私は、それでも一抹の危惧を感じざるを得ませんでした。というのは、昨年(2017年)という年は六白金星にとって「停滞運」にあたり、九星気学でいう人生9年のサイクルで最も衰運の時期に当たっていたためです。「薬物の誘惑に勝てず、また手をだしてしまうのではないかー」という懸念をぬぐえなかったのです。

しかし六白金星にとっての停滞運も今年の節分までです。その後は、「整備運」(基本を守り、信用第一に動くべき時)に入り、運気が安定してきます。

ただ、ここで一安心とはいきません。清原氏には、今しばらく、気を引き締めておいて頂きたいと思っています。というのは、停滞運の時には、横綱の日馬富士関の引退に見られるように、災いが停滞期の翌年とか、時期をずらして表面化することもあるためです。

次男の活躍も援護材料に

この時期に、次男の勝児くんの活躍は、清原氏にとって大きな励みになるのではないでしょうか。勝児くんは札幌ドームで「NPB12球団ジュニアトーナメント」に参加したとのこと。そして、この大会からプロへ進出した選手もいるとのことです。

父親としても、自分が命を懸けて打ち込んだ野球に、息子も打ち込んでくれるのは嬉しいでしょう。また頑張っている息子を見れば、父親として、その足を引っ張るようなことはしてはいけないと決意を新たにしたのではないでしょうか。

こうした事情を勘案するに、今年の後半あたりから清原氏は徐々に復活、社会復帰を果たしてくるのではないかーと期待されます。今年は運気が徐々に安定してきますし、来年は「躍動運」(積極的に努力して希望が叶う時)に入り、さらに強運になります。

江夏氏も転落から復帰

薬物の克服、そして社会復帰という面では、江夏豊氏の例もあります。江夏氏も通算で206勝、193セーブという記録をもつ大投手であり、特にオールスター戦での9連続奪三振や日本シリーズでの「江夏の21球」はファンの間ではあまりにも有名です。

しかし1993年にやはり覚せい剤に手を出して逮捕されました。彼の恩師でもあった南海(現在のソフトバンク)ホークスの元監督だった野村克也氏の「犯罪者やないか」との言葉が印象に残っています。江夏氏は現在は社会復活して、昨年末には、日本経済新聞の「私の履歴書」でその半生をつづりました。

清原氏と江夏氏は、ともに球界の大スターでありながら、自分を言葉で表現することが苦手で「無頼」「一匹狼」のイメージが先行していました。また自分の意に反して、多くの球団を渡り歩かなければならなかったことも共通しています。

まだ油断できませんが、運気の巡りから見ても、清原氏の今年後半あたりからの復活が期待できそうです。 繰り返しになりますが、六白金星は遅咲きの星ですので、50歳を過ぎても花を咲かせることはできるでしょう。今後の活躍を見守りたいと思います。

前回のブログ:「今年の運勢:男・清原、どこへ行く?」

六白金星の人とは:1922年、1931年、1940年、1949年、1958年、1967年、1976年、1985年、1994年、2003年、2012年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

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