依然、圧倒的な存在感

8月を乗り切れば「独裁」長期化も

富士フィルムホールディングスは、傘下の富士ゼロックスの海外子会社の不適切会計による損失額累計が従来見通しの220億円から375億円に拡大すると発表しました。それを受けて富士ゼロックスの会長らが退任、ホールディングスの古森重隆会長・CEO、助野健児社長・COOも3カ月間、報酬を10%返上するとのことです。

 

古森会長は2000年に社長に就任後、デジタルカメラの台頭で写真用フィルムの需要が大幅に減少するなか、医療など他分野に積極的に進出、富士フィルムの再生に力を発揮しました。中興の祖と言えるでしょう。しかし、そうした陣頭指揮も15年以上にわたり、さすがに最近は「古森独裁」との批判もあるようです。

 

今回の事件は古森会長にとっては単なる躓きにとどまるのでしょうか、それとも命取りにつながるのでしょうか? 古森会長は1939年9月5日生まれですので九星気学では七赤金星という星になります。この星は晩成型でカネに縁があり、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ゾロスやソフトバンクの孫正義氏など富豪が多いことでも知られています。2013年の古森氏の役員報酬は3.9億円ということです。

 

七赤金星の運勢ですが、昨年は「停滞運」で9年に1度の衰運の年でした。事実、2017年3月期の富士フィルムの連結営業利益が前年比10%減となりましたし、東芝メディカル買収劇でもキャノンに敗れました。しかし今年は「整備運」に入り、安定しつつあります。

 

それにもかかわらず、なぜ古森会長が損失拡大の責任の一端を担わなければならなかったのか? 今年は安定しつつあるとはいえ、まだ盤石ではないという点が挙げられます。また七赤金星の月ベースの運勢を見ると6-8月は不安定な時期に当たっています。

 

しかし、今回の躓きが古森退陣の引き金になるという感じはしません。ライバルになりそうな人物も見当たりませんし、富士ゼロックスの会長も兼務するなど、退陣どころか、彼の職務範囲はむしろ拡大してようにさえ見えます。

 

ただ政界と財界「一寸先は闇」と言われるように絶対はありません。特に古森会長が注意すべきなのは、月ベースで「停滞運」に入る8月です。それを過ぎると、会長の運勢は9月、10月、11月と徐々に運気が強まってきます。

 

また会長の運勢は、来年が「躍動運」とさらに改善、再来年は「福徳運」となり隆盛を極めます。というわけで、もし会長が今年8月を乗り切って、健康面などに問題が無ければ再来年あたりまで「独裁」が続く可能性も視野に入ってきます。

助野社長の運気も来年改善へ

来年は再浮上

 

「ライバルは見当たらない」とは言いながら古森会長も70歳台後半に入り、さすがに今後は後継の問題も浮上してくることでしょう。まともに考えれば、助野社長が後継とみられますが、同社長は1954年10月4日生まれですので一白水星という星になります。

 

この星は、木星のように早咲きではありませんが、かといって金星や土星ほど晩成型でもありません。その中間になります。このブログで取り上げた中では安倍首相、ドイツのメルケル首相、フィリピンのドゥテルテ大統領がこの星です。古森会長の七赤金星とも良い相性です。

 

一白水星は一昨年、昨年と非常に強運だったのですが、今年はやや陰りが出ています。安倍首相も国会でちょっと手こずってますね。ただ来年は「強勢運」、再来年は「嬉楽運」と運勢が改善してきます。

 

こうしてみると古森会長、助野社長の運気は来年、再来年と揃って改善に向かいます。富士フィルムの業績にもプラスの影響が期待できそうです。

九星気学について