来期はどうなる？

球団の連敗記録更新

高橋由伸監督率いるプロ野球の巨人軍が13連敗と、球団の連敗記録を更新しました。やっと長いトンネルを抜けて、休養に追い込まれる可能性は無くなったと言えそうです。しかし第１次の原監督時代の例をみれば、今期限りで高橋監督更迭という線も有り得るでしょう。ただ高橋監督の運気を見てみると、巨人軍が来年、再来年と優勝を目指す（当然のことでしょうが）ならば、同監督の続投が良策と言えそうです。

今回の連敗記録は、長嶋茂雄監督が監督就任1年目の1975年に記録した11連敗を超えました。当時、私は高校生でしたが、最下位に終わった第1次長嶋巨人（1975-1980年）の模様を覚えています。なぜ11連敗、そして年間最下位という事態に陥ってしまったのか？　

投手陣の不振が主因だったと記憶しています。エースの堀内恒夫投手が10勝18敗と大きく負け越し、投手陣全体も大崩れとなりました。またV9時代の主力選手も疲れが出ていました。打の主軸である王貞治選手は1962年から77年まで、ほとんど毎年ホームラン王を取っていたのですが（これだけでも、いかに桁外れの大選手だったかが分かります）この年だけはタイトルを阪神の田淵幸一選手に譲っています。


王選手（右）と長嶋元監督

しかし長嶋巨人は翌年、日本ハムから張本勲選手、クラウンライター（ライオンズ）から加藤初投手、大リーグからクライド・ライト投手を迎えるなど大幅増強を図り、1976から2年連続で優勝しました。

今年は難しいかもしれませんが、高橋巨人も来年、再来年と優勝の可能性があるとみています。要因は高橋監督の運気改善です。監督は1975年4月3日生まれですので七赤金星という星になります。この星は晩成型で、ウォーレン・バフェットや孫正義のような大富豪が少なくありません。

七赤金星、昨年は「停滞運」と9年に1度の「どん底」の年だったのですが（それでも2位という記録は立派です）今年は「整備運」（基本を守り、信用第一に動くべき時）に入り、運気がやや好転してきます。また来年は「躍動運」、再来年は「福徳運」とさら強運に転じてきます。

運気が昨年よりも今年は改善しているのに、なぜ連敗記録更新という不名誉な事態に陥ってしまったのでしょうか。これには2つの可能性が思い浮かびます。昨年の運気の弱さがズレをもって現れたという可能性、もう一つは、月ベースでみた場合、監督の運勢が6-8月は弱いということです。

原前監督の悲運

このように高橋監督の運気は来年、再来年とさらに強まっていくと予想されますが、実際に高橋監督は来年も続投できるのでしょうか？　球団幹部はどう考えるのでしょうか？　ここで思い出されるのが原辰徳前監督の第1次監督時代（2002-03年）です。原監督は1年目は見事優勝を飾りましたが、2年目は3位に終わり、解任されてしまいました。原監督は1958年7月22日生まれですので六白金星という星です。七赤金星ほどではありませんが、カネに縁のある星です。


復活した男

六白金星は、2002年は「福徳運」と非常に強運だったのですが、2003年は「調整運」（物事を冷静に判断し、調整すべきとき）に入り、運気に陰りが出る年回りだったのです。たった2年で原監督が解任されたのは、非常に惜しい—と当時は感じたものです。というのは、もし原氏が監督に留まっていれば2004年は「強勢運」、2005年は「嬉楽運」と、2003年よりも運勢が好転し、再び巨人軍を優勝に導く可能性があったためです。

高橋監督が第1次長嶋巨人のコースをたどるのか、第1次原巨人の運命をたどるのか—大いに注目されるところです。