去る11月5日の米国大統領選挙は、日本の既存マスコミによる「接戦」「激戦」との予想を大きく裏切り、あっさりとドナルド・トランプ元大統領の圧勝となりました。
この再選を演出した立役者としてはテスラ創業者のイーロン・マスク氏と元米国大統領の甥にあたるロバート・ケネディ・ジュニア氏が挙げられそうです。
ともに元々有名人ではありますが、この2人には共通点があります。マスク氏は1971年6月28日生まれ、ケネディ氏は1954年1月17日生まれ。年齢はかなり離れていますが、ともに九星気学での二黒土星という星になります。
この星は40歳を過ぎて頭角を現す晩成型の星ですが、地味ながら堅実な仕事ぶりが評価される傾向があります。
同じ星に中国の習近平主席、ニデック創業者の永守重信氏、自民党の河野太郎氏、日本保守党の有本香氏などがいます。
この二黒土星、今年は米国大統領選挙など大きな選挙が多かったせいもあり、特に政界での活躍が目立ちました。
それもそのはずで、今年の二黒土星は「福徳運」(誠意と熱心さで万事が好調な時期)に入っていました。この時期は九星気学の9年周期の中でも最も強運の時期にあたります。
マスク氏とケネディ氏。元々影響力の大きいうえに、その2人が揃って非常に強運な時期にあったということがトランプ再選に大きく貢献したと感じます。
また二黒土星はトランプ氏の九紫火星とも良い相性です。九紫火星はリーダーシップをとる主役の星ですが、二黒土星はどちらかと言えば参謀役が似合う星です。
日本を見ても、日本保守党の有本事務総長の活躍が目立ちました。結党から1年程度の短期間で同党を国政政党に押上げ、先日の名古屋市長選挙では広沢一郎氏を推し、自民・公明・立憲民主・国民民主が推薦する候補を大差で打ち破りました。
また自民党を追われた世耕広成氏も先の総選挙で、二階俊博氏の後継者である三男の伸康氏を降して念願の衆議院議員の地位を獲得しました。
このように今年は強い運気の追い風を得て、二黒土星の大活躍が目立ちました。
ただ自民党の河野太郎氏だけは例外で、先の党の総裁選挙では9人の候補中8位にとどまました。2021年の総裁選挙では岸田文雄氏に次ぐ2位の得票数をえて「次期総裁」との高評価を欲しいままにしましたが、残念ながら絶好のチャンスを生かすことができませんでした。
しかしこうした二黒土星の強運も永久に続くわけではありません。来年は「調整運」(物事を冷静に判断し調整すべき時期)となります。
運の悪い時期というわけではありませんが、ここ2-3年続いてきた追い風が弱まるので失速感を感じることもありそうです。また躓きやすくもなるので、今年よりも慎重な行動が要求されます。
来年注目されるのが、やはり二黒土星の中国の習主席の運気です。中国経済が悪化、若者の失業率もウナギ登りとなり人心の不安も増幅されているようで、SNS上では彼の失脚を示唆する投稿が増えています。
来年で特に要注意なのは7月です。GDP世界第二位の大国の指導者の動向に注目です。
二黒土星の人とは:1917年、1926年、1935年、1944年、1953年、1962年、1971年、1980年、1989年、1998年、2007年、2016年の各年の立春以後、翌年の節分までに生まれた人。