岸田首相が次回の自民党総裁選挙には出馬しない意向を明らかにしました。
賢明な判断と感じます。
一部の調査では岸田内閣の支持率が20%を割っているという状態では、次回の総選挙で自民党が議席を大幅に減らすのは見えています。自民党内からの支持もほとんど無かったのでしょう。
在任期間はほぼ3年となり、戦後の総理の在任期間としては比較的長く、ベスト10入りを果たしました。
しかし、これも異常な低支持率を考えると、岸田氏の政策が良かったということではなく、在任期間中に大きな選挙が無かったことに救われた面が大きかったといえそうです。
岸田氏は1957年7月29日生まれですので、九星気学では七赤金星という星になります。40歳を過ぎて本領を発揮する晩成型の星で、政治家には向いていませんが、おカネに縁が強く、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス、孫正義など億万長者が多いのが特徴です。
岸田氏の七赤金星ですが、今年は「評価運」(努力の花が咲くが後半が不安定な時期)となっています。今年も既に後半に入っているので、岸田氏の運気も不安定になりつつありました。
今年の中で月の運をみると、6-8月は上昇機運にありました。ただ総裁選挙が実施される9月には、好調だった3カ月間の反動が出やすい時期に入ります。
また来年(2025年の立春以後)は「停滞運」(不測の事態が多くツイていない時期)に入ります。九星気学の9年周期の中でも最も衰運の時期で、仕事面、健康面、家族面など、あらゆる方面でトラブルが出やすい運気となります。
こうしてみてみると、今年後半以後、来年一杯は岸田氏にとって、あまり良い時期とは言えず、かりに総裁選挙に出ても勝てない、たまたま勝って総裁を続けたとしても今年か来年中に予定される総選挙では負けることが想定されます。
不人気かつ衰運のリーダーの下で選挙戦を戦えば、落選の可能性もあったでしょうから、岸田氏が総裁選挙を辞退してくれたことで、多くの自民党議員は内心安堵、もしくは喜んでいるのではないでしょうか。
ところで時として、自然災害が政局に影響を与えることがあります。1994年に日本社会党出身の村山富市氏は、自民党、社会党、新党さきがけに支えられて、総理に就任しました。
1995年初頭、村山氏の出身母体である日本社会党の一部議員が党からの離脱・新党結成を画策しており、村山氏も対応に苦慮していました。
しかし、その直後に阪神淡路大震災が発生、その被害は甚大でした。村山内閣は復旧に全力を投入、社会党内の新党結成の計画も雲散霧消し、村山氏は政治的危機を乗り越えることができました。
今回も8月8日に宮崎県沖で、9日には神奈川県で地震が連続して発生。政府は巨大地震への警戒を呼びかけ、民間ではお米の買い急ぎなどの現象も見られました。しかしその後、政府の特別な呼びかけも解除されました。巨大地震が発生していたら岸田氏の運命も変わっていたのかもしれませんが、そうならなかったことは日本国民にとって幸いでした。
七赤金星といえば、菅義偉前総理や二階俊博氏も同じ星です。
また石破茂氏は1957年2月4日生まれと節分の頃の生まれなので、九星気学上の星がはっきりしない面がありますが、七赤金星の影響が大きいことは確かです。
こうした政治家の運気や影響力も今年後半から来年にかけて試されることになりそうです。
七赤金星の人とは:1921年、1930年、1939年、1948年、1957年、1966年、1975年、1984年、1993年、2002年、2011年の各年の立春以後、翌年の節分までに生まれた人。
九星気学について