停滞期をどうしのぐ?

4横綱が相次いで「停滞運」入り

元横綱の日馬富士による貴ノ岩暴行事件は日本相撲協会の裁定が決定し、日馬富士が引退することで一応の決着をみました。しかし白鵬と稀勢の里という横綱が相次いでケガで休場し、行事のセクハラ、大砂嵐の無免許運転が相次いで明らかになるなど正常な状態とは言えません。この相撲界の混乱については、中心である横綱の運気が大きく影響していると感じます。

横綱の運気。つまり引退した日馬富士を含めて横綱4人の横綱が相次いで「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)という人生の9年周期で最も衰運の時期に入ったことの影響が大きいようです。

まず日馬富士ですが、1984年4月14日生まれですので七赤金星という星になります。この星は一昨年は「停滞運」と、最も衰運の時期に当たっていたのですが、昨年は「整備運」(基本を守り、信用第一に動くべき時)に入り、安定に向かっていたはずでした。ところが、今回の事件で相撲界を去るという最も厳しい状況に直面してしまいました。

最衰運の昨年は特に不祥事も無かったのに、衰運から脱しつつあった昨年になって不運が日馬富士を襲ったわけですから「どういうことなのか」と訝る向きもあるでしょう。結論を先に言えば、これは昨年出るべき不運が今年にズレこんだと見ることができます。

最衰運の年の前後1年くらいは油断禁物ということです。一般に言われる厄年をみても、本厄に加えて、前厄、後厄があります。 これは特定の1年だけでなく、足掛け3年程度は要注意ということを示してます。

次に前人未踏の40回の優勝回数を誇る白鵬ですが、日馬富士の1歳下で1985年3月11日生まれですので六白金星という星です、昨年は(といっても今年の節分あたりまでは昨年と考えます)停滞運という最衰運の年でした。今回の休場だけではなく、貴ノ岩事件への関与や、先場所千秋楽での万歳三唱、得意のカチ上げ・張り手などを批判されてツキがありません。

今年の節分以後は「整備運」(基本を守り、信用第一に動くべき時)に入り、運気も落ち着きを取り戻すでしょうが、日馬富士に見られるように、停滞期に続く1年あたりはまだ油断できないことと思います。

鶴竜は1985年8月10日生まれですので、白鵬と同じ六白金星という星です。今場所は一人黙々と横綱の重責を果たしています。鶴竜は同じ年ながら、これまでのところ白鵬ほどマイナスの影響が強くありません。この負の影響の出方についてもかなり個人差があります。現在は停滞運を抜けつつありますが、白鵬同様にまだ注意が必要です。

ちょっと外れますが、この度、不倫報道から引退を発表した音楽プロデューサーの小室哲哉氏は1958年11月27日生まれですので、六白金星という星でした。やはり六白金星には厳しい時期だったのでしょう。

最後に久々の日本人横綱で注目を集めている稀勢の里ですが、1986年7月3日生まれですので、白鵬の1歳下で五黄土星という星になります。同じ星に小泉純一郎元総理やジャーナリストの池上彰氏などがいます。

ついでに言えば、セクハラ疑惑の第40代式守伊之助も1959年12月23日生まれですので五黄土星です。今年最も注意が必要なのが五黄土星の方です。今年(節分以後)は最衰運の停滞運に入ります。稀勢の里は既にケガで苦しんでいますが、今年を何とか持ちこたえて頂きたいと思います。

停滞運は人生充電の時期

こうして横綱の運勢を見てみると、まず最年長の日馬富士が一昨年に停滞運に入り、一年後に一歳年下の白鵬、鶴竜が停滞運にはいりました。そして今年、そのまた一歳年下の稀勢の里がその時期に入りつつあります。

年齢が1年づつズレているので仕方ありませんが、順繰りに横綱が一人一人停滞運に入っていることが、相撲界にマイナスの影響を与えていると感じます。

みずほHGのブログでも指摘しましたが、同じような年回りの人ばかりが集まっていると、運勢サイクルも同じような動きになるので、一度衰運の時期に入ると、歯止めが利かなくなることがあります。今回の相撲界の混乱についても同様のことが言えそうです。

六白金星の白鵬、鶴竜は停滞運を出つつありますが、まだ調子は完全ではありませんし、今年停滞運に入る稀勢の里は心配です。今後、横綱全員が休場などという事態も無いとは言えません。横綱、相撲界の復調を期待したいと思います。

ここで停滞運の過ごし方ですが、健康、仕事、家庭などすべての分野で要注意です。起業など新たな挑戦は避けて、現状維持の消極策が賢明です。ただ、この年回りになると不思議に「このままではいけない」という焦りが出てきて、一発逆転の積極策に出たい誘惑にかられます。しかし、ここは我慢のしどころです。この時期の積極策はかえって傷を深めることが多いのです。

また停滞運の時期は「この年は悪くて当たり前」という気持ちの余裕をもって頂きたいと思います。そういう余裕があれば、不測の事態が起きても、パニックに陥ることなく、より冷静な対応ができるでしょう。パニックに陥り、心の平常心が失われると人間関係等にも悪影響が出ます。衰運の時期もせいぜい1年間程度ですので、その間、心の平安を維持して頂きたいと思います。

では、この時期に何をすべきかですが、勉強、自己研鑽が挙げられます。停滞運を脱した時期にどう行動していくのか―じっくりと考えて準備しておくのです。また、これまでの自分の行動を冷静に反省、分析するのも良いでしょう。

いずれは巡ってくる飛躍の時期に備えての勉強、自己投資です。つまり、自分の人生の戦略を練るための「充電」の時期とも言えます。こうした時期は人生には絶対に必要です。いつも仕事に追われて多忙では、こういう時間は持てません。この充電の時期を有意義に過ごせるか否かが、後の人生に大きな影響を与えるはずです。

五黄土星の人とは:1923年、1932年、1941年、1950年、1959年、1968年、1977年、1986年、1995年、2004年、2013年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

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