石破茂氏が接戦の末に、高市早苗氏を破り自民党総裁への就任が決まりました。最高の党員票を獲得した高市氏が敗れたことから挙党体制が困難となり、石破内閣は短命に終わる―という見方も浮上しています。

石破氏の来年の運気をみると、どうやらその通りになる可能性も小さくないようです。

石破氏は1957年2月4日生まれですので九星気学では七赤金星と言う星になります。この星は40歳を超えた頃から頭角を現す晩成型の星です。またおカネに縁が強く、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスなどの大投資家、ソフトバンクの孫正義、メタ(フェイスブック)のザッカーバーグなど億万長者が多いのも特徴です。

ただし政治家にはあまり向いていないようで、戦後の総理在任期間ベスト10を見ると、七赤金星は岸田文雄氏が入っているだけです。

その岸田政権も、令和3年の衆議院選挙、令和4年の参議院選挙では、選挙巧者の安倍晋三元総理の強い影響力もあり、持ちこたえましたが、安倍氏が亡くなってからは、前例の無い低支持率に苦しみました。

面白いことに、安倍氏の後には菅義偉、岸田文雄、石破茂と、七赤金星の3人が相次いで総理となりました。政治家にあまり向かないとみられる七赤金星の総理が続いたのは、たまたまこの星に勢いがあった時期と重なったことが大きかったと見られます。

岸田氏が総理となった2021年は七赤金星にとって「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時期)と順調な時期でした。

今年の七赤金星は評価運(努力の花が咲くが後半が不安定な時期)となっていて、さほど悪くありません。

しかし石破氏の七赤金星(岸田氏や菅氏も同様)にとっては、来年(立春以後)の1年が勝負の時期となりそうです。というのも来年は七赤金星が「停滞運」(不測の事態が多くツイていない時期)という、九星気学の9年周期で最も衰運の時期に入るためです。

これまでツキに恵まれてきた七赤金星ですが、そのツキもひとまず終焉となります。やはり七赤金星だった自民党の重鎮、二階俊博氏が引退したのも象徴的です。

この停滞運の時期には、健康面、仕事面、対人関係面など、すべての面で要注意となり、積極策に出ない方が良いとされています。

来年中でも特に要注意なのが2月と11月です。これらの月では、年ベースだけではなく、月ベースで見ても停滞運に入るためです。

石破氏は衆議院総選挙を10月27日頃にしたいとの意向のようですが、彼の今年・来年の運気を考えると賢明な判断と思われます。早期の選挙ならば、ご祝儀票も期待できます。

来年2月は要注意と指摘しましたが、今の自民党幹部に、石破氏以外にも菅氏、岸田氏と七赤金星が多いのも気になります。何かあれば、石破内閣だけではなく、自民党が総崩れとなる可能性も否定できません。

ただ来年も2月を過ぎれば3月-5月は比較的安定した時期に入ります。しかし、その後の6月はそれ以前の3カ月の強運の流れが無くなり、失速しやすい時期となります。

石破氏の人気については、いつも不思議に思うのですが、新聞やテレビなどの既存の大マスコミでは、ここ数年、総理になって欲しい人物の第一位に常に挙がっているのですが、一般民が自由に意見を発信できるX(ツイッター)などのSNS上では人気がありません。28日の総裁選直後も、石破氏の総裁就任についてSNS上では落胆の声が圧倒的に多かったのです。

衆議院総選挙を乗り切ったとしても、来年7月には参議院選挙もあり試練が続きます。

しかし来年を乗り切って、再来年(2026年)に入れば、徐々に運気が回復してきますので、総理の任期を全うすることもできそうです。

石破氏にとっての勝負は来年ですが、とりあえず目前の総選挙を見守りたいと思います。

七赤金星の人とは:1921年、1930年、1939年、1948年、1957年、1966年、1975年、1984年、1993年、2002年、2011年の各年の立春以後、翌年の節分までに生まれた人。

九星気学について