民主党のジョー・バイデン氏が米大統領に就任しました。早速、パリ協定復帰などの文書に署名したとのことです。

史上最高齢での大統領就任ですが、今後、バイデン氏がどういった政策を進めていくのかよりも、同氏が政権がいつまで維持できるのか－について興味があります。

このバイデン氏ですが、1942年11月20日生まれですので、九星気学では四緑木星という星になります。

20歳代から頭角を現す早熟型の星ですが、橋下徹元大阪府知事、野田聖子元総務相も同じ星です。円満な人格者に見える人が多く、まわりの人に押し上げられて伸びていくという印象があります。

また各国首脳との相性ですが、プーチン・ロシア大統領（三碧木星）、メルケル・ドイツ首相（一白水星）とは良いのですが、日本の菅首相（七赤金星）、中国の習主席（二黒土星）とは良くありません。

また副大統領のカマラ・ハリス氏（1964年10月20日生まれ、九紫火星）との相性は良好です。

ところで、バイデン氏が今後4年間の任期を全うできないのではないかという疑問がぬぐえません。

というのは、四緑木星という星は、早熟型であるが故に、衰えも早いという傾向があります。78歳という老齢を考えると、世界一の大国のリーダーとしてどの程度、働けるのかが非常に疑問です。既に認知症の疑いが見られることも広く知られています。

また最後の数字がゼロとなる年に選挙戦に勝った大統領（1860年のリンカーン、1960年のケネディなど）は任期を全うできないというジンクスもあります。

このジンクスは1980年のレーガン、2000年のブッシュ・ジュニアが任期を全うしたことで「破れた」との見方もありますが、また復活する可能性は十分にありそうです。

さらに、これまでの同氏の言動や状況の推移を振り返ってみると、今後政権がつまづきそうな問題が散見されます。

まず今回の大統領選挙ですが、既存マスコミは（日米ともに）無視しましたが、選挙不正が多くみられ、SNS上の画像でも広く紹介されました。

これを不問に付してしまうことができるのかという疑問です。こうした不正をそのままにして、今後も選挙の公正さや正統性が維持できるのでしょうか。

バイデン氏は「民主主義が勝った」と言っていますが「バイデン氏が民主主義に勝った」ように見えるのですが。

よく指摘される中国との関係も気になります。中国とはオバマ政権以来ズブズブの関係で、しかも弱みを握られているとの指摘が広く聞かれます。

トランプ政権が推し進めたウイグルや香港での人権問題、台湾の扱いなど政策で後退があるのではないかと心配になります。

また1000万人を超える不法入国者に市民権を与えるという話もあります。そのニュースを聞いた中南米の人々が一時、続々とメキシコ、米国への行進を続けていました。

そうした動きを受けて、メキシコと国境を接するテキサス州の知事は早くもバイデン氏の政策に厳しい見方を示しています。テキサスは米国から独立する権利も有するという話もあり、気になるところです。

バイデン氏は国民の「結束」を呼び掛けていますが、一段と国民の分断を促進することにならないのか注視したいと思います。

最低賃金の倍増の問題も気になります。これは韓国の文在寅政権が行って失敗した政策ですが、失業者を増やしたいと考えているのでしょうか。

このように、政権がつまづきそうな問題が多すぎて、書ききれないので、このあたりにしておきます。

四緑木星は今年（立春以後）は「躍動運」（積極的に努力して希望が叶う時期）と強い運気になっています。

比較的良い年であるのは確かですが、注意すべきなのは6月から8月まで、月ベースでの運気が低下する3カ月です。特に8月は月ベースでの「停滞運」（不測の事態が多く、ツイていない時期）となっており要注意です。

そうした時期に上記のような懸念が表面化する可能性があります。ハリス氏の出番は意外に早く来るかもしれません。

バイデン氏の大統領就任の日本への影響はどうでしょうか。同氏と中国との深い関係を考えると、日本が米国から自制を求められて動けないうちに、尖閣を中国に取られてしまう－という事態も想定されます。

ただでさえ民主党政権の時期は、中国重視・日本軽視の傾向が強く、日本が苦労することが多かったと感じます。最近でもクリントン然り、オバマ然りです。

日本の外交は米国最重視を基軸としていますが、それに頼り過ぎることなく、そろそろ独自の道を探る機会が来たように感じます。

共和党政権だったニクソン大統領とキッシンジャーのコンビでさえも、中国との関係を深めるにあたって、日本の頭越しに外交を進めたことも忘れてはならない点でしょう。

四緑木星の人とは：1924年、1933年、1942年、1951年、1960年、1969年、1978年、1987年、1996年、2005年、2014年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

九星気学について