菅義偉総理と2009年に退陣に追い込まれた麻生太郎元総理との類似性についての時事通信の記事が話題になっています。

2008年に登場した麻生太郎政権は、船出当時は非常に人気が高く、その時に選挙をすれば必ず勝てると言われてきました。麻生氏のざっくばらんな性格も人気がありました。

しかし同年9月に発生したリーマンショックの後遺症で景気は徐々に悪化。それに連れて支持率も低下、追い込まれた末の解散の後、総選挙で大敗。民主党に政権を譲り渡してしまいました。

菅総理がその麻生元総理の二の舞になるのではないか?ということですが、その可能性は現在、高まっていると感じます。

このブログでも9月に出した記事で、菅総理に11月の総選挙実施を勧めましたが、菅氏はこの機会を生かしませんでした。

なぜ11月がチャンスだったのか? 

菅総理は九星気学では七赤金星という星ですが、その七赤金星にとって11月は「福徳運」(誠意と熱心さで万事が好調の時期)という非常に運の良い時期に当たっていたためです。

またセカンドベストのタイミングとして1月を挙げました。この月も「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時期)という強運の時期です。これまでの動向をみると、1月総選挙の可能性も薄そうです。その後はどうなのか?

2月は「嬉楽運」(人脈を強化し、足元を固める時期)となります。この月も悪くはありませんが、1月ほどの勢いはありません。

3月から5月までは徐々に運気が落ちていく時期になりますので、選挙をしても良い結果は期待しにくいでしょう。特に5月は「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時期)となり、気学の9カ月周期で最も衰運の時期となります。

6月は「整備運」となり最悪期を脱し、安定感が出てきますが、まだ勢いは強くありません。

その後は、7月は「躍動運」(積極的に努力して希望が叶う時期)、8月は「福徳運」と徐々に運気が強まってきます。11月、1月の選挙の可能性が薄まった今、選挙で良い結果を期待するなら、来年7、8月まで待たなくてはいけないということです。

菅総理については、来年9月末の任期満了まで解散せず、任期を全うした後、総理を辞任するのではないかという観測もあります。

しかし、もし彼が来年9月以後も政権を担当したいと考えるなら、現時点では(1月選挙は無いとして)来年7、8月がベストということになります。

しかし来年7、8月まで待って選挙をすれば、勝てるのかと言えば、クエスションマークが付きます。

現在でも支持率が徐々に下がっていますが、衰運となる来年3-5月にはさらに支持率が低下することが予想されます。その後、7-8月が強運に転じるとはいえ、急に支持率が持ち直すかは未知数です。

一方、別の見方もあります。来年は菅氏の七赤金星にとっては「強勢運」という強運の年になるので、月ベースでも運気が強まる7-8月には支持率が急回復する可能性も捨てきれません。

麻生政権の時と比べると、野党が非常に弱いので(野党第一党の支持率は5%程度)、選挙結果を受けて、野党に政権がわたるということはさすがに無さそうです。

しかし衆議院総選挙の結果如何では、菅総理が無風で続投することが許されない可能性もあるでしょう。来年秋の自民党総裁選挙では、岸田文雄氏、石破茂氏を含めて何人かの候補者が乱立するかもしれません。

そういう意味では岸田氏、石破氏にもチャンスは残っています。

ただ、菅総理、岸田氏、石破氏の誰が勝っても、安倍政権のような安定政権になることはなく、いずれも比較的短命の政権になりそうです。

この3氏はいずれも七赤金星ですが、この星はカネ儲けはうまいのですが、あまり政治家向きではないようです。

2000年代初頭、長く続いた小泉純一郎政権が終わったのち、安倍、福田、麻生、民主党の鳩山、菅(かん)、野田の各氏による1年程度の短命政権が続きました。

おそらく来年秋以後の数年間は、小泉政権後のように、短命政権が頻繁に入れ替わる不安定な時期に再び突入するのではないでしょうか。

七赤金星の人とは:1921年、1930年、1939年、1948年、1957年、1966年、1975年、1984年、1993年、2002年、2011年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

九星気学について