最悪期脱しつつある五黄土星

年末が近づいてきました。今年は五黄土星の人にとっては厳しい年になりました。五黄土星にとって今年は「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)という、人生の9年周期で最も衰運の時期でした。

大相撲の稀勢の里は休場が続いていますし、大塚久美子社長率いる大塚家具は業績低迷に喘いでいます。またフランスのマクロン大統領も、その政策がフランス国民の厳しい批判を浴びて支持率が低下、片山さつき内閣府特命担当大臣も国会で野党の厳しい追及にあっています。

しかし五黄土星の人にとって幸いなのは「最悪期中の最悪期」は過ぎたということです。衰運の今年の中でも、とりわけ悪かったのは7月でした。しかし8月以後は徐々に最悪期から脱しつつあります。

来年の節分以後は「整備運」(基本を守り、信用第一に動くべき時)に入り、徐々に運気が安定してきます。しかし運気もまだ流動的で、上昇機運に入ったとは言い難い時期ですので、油断は禁物です。

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は(1985年8月31日生まれ)は九星気学では六白金星という星にあたります。昨年の停滞運を脱して、今年は整備運に入っています。本来なら今年は運気が安定してくるはずなのですが、実際にはサウジ人ジャーナリスト殺害事件で大揺れの状態。最衰運の昨年よりも今年の方がむしろ苦労が多いようにも見えます。

こうした例もあるので、五黄土星の方も、最悪期を過ぎたとは言え、来年いっぱいは、気を抜くことなく慎重な行動を心がけて頂きたいと思います。

停滞期に入りつつある四緑木製

来年の節分以後、最も注意すべきなのは、四緑木星の人です。五黄土星に代わり、来年は最衰運の停滞期に入るためです。しかし来年を待たず、既に衰運の兆候が見えている方もおられます。

その一人がフィットネスジム経営を手掛けるライザップグループの瀬戸健社長です。

ライザップは派手なテレビCMで一世を風靡しましたが、2019年3月期は赤字転落の可能性が高いことを認めました。

経営悪化の原因として企業買収の際の「負ののれん」の問題があるようですが、ここでは詳しくは述べません。自己資本比率も26.5%と、日本企業の平均を下回っていますし、配当も見送り。また株価も2017年11月に1470円近傍とピークを付けた後は下落傾向となり、足元では300円程度で低迷しています。

瀬戸社長は1978年5月1日生まれですので四緑木星という星になります。この星は早熟の星で、20歳代から早くも頭角を現し始めます。まだ40歳ですが、これほどの会社を創業したのですから、早熟の四緑木星の面目躍如というところでしょう。

また人柄もおおらかな方が多いという印象を受けます。同じ星に野田聖子前総務相、橋下徹元大阪府知事がいます。

この四緑木星、今年は「評価運」(努力の華が咲くが、後半が不安定な時)に当たっています。まさに今年後半に赤字転落を発表しなくてはならないような事態に追い込まれてしまいました。

ライザップは、カルビーを再建した松本晃氏を会社の構造改革担当に当てて、会社再建に乗り出しています。ネット情報によれば、松本氏は1947年7月20日生まれということですので、それが真実ならば八白土星という星になります。

八白土星は遅咲きの星で、一般的には40歳以後に芽が出る傾向があります。今年は「福徳運」(誠意と熱心さで万事が好調の時)で、非常に強い運気です。同じ星に英国のメイ首相、北朝鮮の金正恩委員長、トヨタの豊田章男社長がいます。

瀬戸社長、そして松本氏が今後、会社再建の両輪となるわけですが、ライザップ再建について、来年はかなりご苦労されるのではないかと危惧しています。

というのも、会社再建のキーマン2人の運勢がともに来年は今年よりも悪化するとみられるからです。

まず瀬戸社長の四緑木星ですが、来年は「停滞期」に入ります。詳細は上でも述べましたが、9年に一度の衰運の年にあたります。この時期は仕事だけでなく、健康、対人関係などすべてに慎重に目配りする必要があります。神宮館暦でも「苦労や悩みが出て解決の糸口が見えず、苦しい立場になるかも」と警告しています。

この時期は慎重に、心に余裕をもって丁寧に対処することが重要で、一発逆転狙った積極策はかえって墓穴を掘る可能性があります。

また松本氏の八白土星は「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時)に入ります。この時期は「停滞運」ほど悪くはありませんが、踊り場の時期と言えそうです。八白土星の運気は今年までの3年間、徐々に、しかし確実に改善してきました。それだけに来年は、自分が払った努力に対して「その見返りが思ったよりも小さい」ことに驚き、また意外感をもつことがあるかもしれません。

両人の運気だけでなく、来年は経済状況も厳しくなる可能性があります。景気の先行指標と言われる株価もイマイチの状況が続いており、来年10月には消費税上げも予定されています。一般消費者も、フィットネスにカネを使っている余裕は無くなるかもしれません。こうした逆風の中ではありますが、ご両人の健闘をお祈りしたいと思います。

NHKから民放に移籍した有働由美子アナウンサー(1969年3月22日生まれ)も四緑木星ですが、視聴率はイマイチの状態が続いているようです。

また女性の国会議員も四緑木星の方が多いのですが、野田聖子前総務相、立憲民主党の辻本清美氏もこの星です。来年は試練の場となる可能性があり要注意です。

―五黄土星の人とは:1923年、1932年、1941年、1950年、1959年、1968年、1977年、1986年、1995年、2004年、2013年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

―四緑木星の人とは:1924年、1933年、1942年、1951年、1960年、1969年、1978年、1987年、1996年、2005年、2014年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

―八白土星の人とは:1920年、1929年、1938年、1947年、1956年、1965年、1974年、1983年、1992年、2001年、2010年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

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