トランプ政権はレームダック化?

米中間選挙が終わりました。上院は共和党が多数、下院は民主党が多数と、議会がいわゆる「ねじれ状態」となったこともあり、既存マスコミでは、これをトランプ政権の敗北と捉えて、今後のレームダック化、衰退化を予想する声が多くきかれます。実際にそうなれば、トランプ政権に貿易問題などで対立する中国は大喜びでしょう。

しかし実際には、それとは全く違った展開になりそうです。大きなイベントがあった場合、私が重視するのは既存マスコミによる口先だけの空論ではなく、実際におカネが動く市場の判断です。

中間選挙後も米ドルは高い評価が続いていますし、米株価も選挙前に24000台まで落ち込んだものの、その後は戻しています。つまり市場は選挙後のトランプ政権に対して、既存マスコミとは全く違った評価を下しているわけです。また議会の「ねじれ」にしても、過去の例を見てもけして珍しいことではなく、頻繁に起こっていることです。

私自身のトランプ政権への評価は、あまりツキの無い時期に行われた選挙にしては、善戦した-というものです。上院で過半数を押さえ、下院でも大負けしなかったということは、トランプ氏の九紫火星という星が政治家向きであり、闘争に強いという特徴を備えていることが影響したと見ています。

トランプ氏は1946年6月14日生まれですので、九星気学では九紫火星という星になります。

この星は独善的な傾向があるものの、リーダーシップに恵まれ、闘争にも強く政治家にも向いています。お笑いのタケシ氏、レスリングの吉田沙保里氏、野球のイチロー氏も同じ星です。

また戦後の総理経験者の在任期間ベスト10を調べてみると、そのうち3人(佐藤栄作、橋本龍太郎、鈴木善幸)が九紫火星となっています。

この九紫火星ですが、今年は「調整運」(物事を冷静に判断して調整すべき時)に入っており、昨年までの数年間のイケイケムードから一変して、踊り場状態に入っています。神宮館暦でも「吉凶が交互に起きる不安定な状態なので慎重な判断力を養いましょう」とアドバイスしています。

また月ベースの運勢を見てみると、選挙のあった11月初旬というのもあまり良い時期ではありませんでした。トランプ氏の九紫火星は今年の10-12月は衰運のサイクルに当たっています。こうして見ると、あまりツキの無い年の、ツキの無い月に行われた選挙にも関わらず、良く健闘したと言えるでしょう。

今後のトランプ大統領の運勢ですが、今年の12月には「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)に入ります。この時期は月ベースでみると9カ月に一度の最衰運の月となります。年ベースでもあまりツキが無いだけに、12月は要注意です。

しかし12月をどうにか乗り越えた場合には、来年の節分以後の1年は「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時)に入ります。今年の「踊り場」を脱して、再び強運の時期に入ってくるわけです。

苦難が予想される12月を乗り越えるという前提付きですが、大統領自身だけでなく、トランプ政権全体としてみても、来年はより強さを増してくると見ています。

トランプ政権の主要閣僚の星を見てみると、ペンス副大統領(1959年6月7日生まれ、五黄土星)、ポンペオ国務長官(1963年12月30日生まれ、一白水星)、マティス国防長官(1950年9月8日生まれ、五黄土星)などとなっています。

私が今年の運勢で気になっていたのは、ペンス副大統領、マティス国防長官の運勢です。ともに五黄土星ですが、この星は今年は「停滞運」という、9年周期で最も衰運の時期にあります。

今年はトランプ氏の運勢が踊り場入りし、しかも主要閣僚2人の運勢が非常に悪いということで心配していたのですが、今のところ比較的安定した推移となっています。

ペンス氏、マティス氏の五黄土星は来年は「整備運」(基本を守り、信用第一に動くべき時)に入ります。最悪期を脱して、運勢が安定に向かいます。

ポンペオ国務長官の一白水星については、安倍首相と同じ星で、これも政治家に向いています。今年は「強勢運」という強い運気でしたが、来年は「嬉楽運」に入ります。今年ほどの勢いは有りませんが、それでも運の良い時期とみてよいでしょう。

このように、来年のトランプ政権は既存マスコミが期待するレームダック化とは真逆に、強運に転じてきます。一方、それと対照的に中国の習近平主席、韓国の文在寅大統領は衰運のサイクルに入ります。また北朝鮮の金正恩委員長も、今年までの非常に強い運気に陰りが出てきます。それについては、今後また書く予定です。

九紫火星の人とは:1919年、1928年、1937年、1946年、1955年、1964年、1973年、1982年、1991年、2000年、2009年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

九星気学について、