12月までが勝負

難産の末にジュセッペ・コンテ氏がイタリアの新首相に就任しました。

「ポピュリストと極右の政党が支持母体」「政治家としての基盤は無い」「バラマキ政策を進めればEUと対立の可能性も」など批判的、もしくは先行きを懸念する声がマスコミからは多く聞かれています。

実際、イタリアの政情がユーロ押し下げにも寄与しているようですし、日本のマスコミでも全くノー・マークだったらしく、経歴も良く分かっていません。

しかし、コンテ氏の星を知ってみると、今年一杯は苦労があるものの、今年を乗り切れば、来年、再来年と「意外にやる」可能性があるとみています。

コンテ氏は1964年8月8日生まれですので、九星気学では九紫火星という星になります。(なかなか生年月日が見つかりませんでした。ネットで得た、この情報しか現時点では無いので、これを前提に話を進めます)

この星はリーダーシップに恵まれ、闘争にも強いのですが、独善的になりやすい傾向もあるので、自分を客観的に見つめることが課題と言えます。レスリングの吉田沙保里選手、お笑いの明石家さんま氏も同じ星です。

また政治家にも向いており、その代表例がトランプ米大統領です。内外のマスコミに散々に叩かれながらも予想外に安定した政権運営を行っています。

また日本で戦後の歴代政権をみると、長期政権を維持した首相の上位10人のうち、3人を九紫火星が占めています。1位は1960年代の高度成長期を主導した佐藤栄作元首相ですが、彼も九紫火星です。

九紫火星は昨年あたりまでは、非常に強い上昇運があったのですが、今年は「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時)に入っています。この年は、人生の9年周期の中でも比較的注意を要する時期、自重すべき時期といえます。

アメリカンフットボールのアンフェアなプレイを指示した疑惑で叩かれている日大の内田正人前監督(1955年8月9日生まれ)も九紫火星です。神宮館暦でも「吉凶が交互に起きる不安定な状態」と注意を促しています。

このように今年は九紫火星の人には試金石の年と言えます。今年のうちでも注意すべきなのは10-12月期です。特に注意すべきなのは、9カ月周期で最も衰運となる「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)に入る12月です。

しかし来年になると「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時)に入り、2017年頃の強い運気が戻ってきます。再来年は「嬉楽運」(人脈を強化し、足元を固める時)に入ります。強勢運ほどの勢いはありませんが良い運気です。

というわけで、は、12月いっぱいまで政権を維持できるか否かが、コンテ氏にとって今年の最大の課題と言えるでしょう。もし今年一杯、大過なく過ごせれば、その後は意外に安定した政権として存在感を示す可能性もあるとみています。

トランプ米大統領とは良い相性

九紫火星という星ですが、相性の良いのは土星(二黒土星、五黄土星、八白土星)と木星(三碧木星、四緑木星)です。トランプ米大統領(九紫火星)、メイ英国首相(八白土星)、マクロン仏大統領(五黄土星)、ロシアのプーチン大統領(三碧木星)、習近平中国国家主席(二黒土星)とは良い相性と言えます。

一方、相性が悪いのは金星(六白金星、七赤金星)と一白水星です。というわけで、日本の安倍首相、メルケル独首相(ともに一白水星)とは相性が良くありません。

マスコミはコンテ氏は政治経験の少なさをマイナス材料視していますが、彼の九紫火星という星を鑑みれば、政治センスに恵まれている可能性があります。であれば、向かい風の中を意外に淡々と進んでいくことも想定されます。

九紫火星の人とは:1919年、1928年、1937年、1946年、1955年、1964年、1973年、1982年、1991年、2000年、2009年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

九星気学について