昨年の勢い見られず

財務省が森友学園関連の文書を書き換えていたことが明らかになりました。野党としては、この書き換えを「改ざん」だと喧伝して、安倍内閣の退陣に結び付けたいところでしょう。

 九星気学的にみて、麻生財務相が監督責任を取る形で、また政治生命の温存を狙って、傷が深くならないうちに自ら辞任する可能性があることは前回のブログで書きました。麻生氏が辞任すれば、安倍‐麻生‐菅の強力なトライアングルの一角が失われるので、安倍政権には大きな打撃でしょう。しかし2つの理由から安倍退陣には至らないとみています。

ひとつには、前回のブログに書きましたが、安倍首相の今年の運気が、昨年とは一変して、今年は非常に強いことが挙げられます。もうひとつの要因は、野党の中核である立憲民主党の代表である枝野幸男氏の運気が今年は失速気味になるとみられるためです。

枝野氏は1964531日生まれですので、九星気学では九紫火星という星になります。この星はリーダーシップに恵まれ、権力闘争にも強いという特徴があります。政治家にも多い星で、同じ星にトランプ米大統領、レスリングの吉田沙保里選手がいます。

昨年の九紫火星は「福徳運」(誠意と熱心さで万事が好調の時)にあって非常に強い運勢でした。昨年10月の総選挙でも枝野氏率いる立憲民主党は大きく議席を伸ばし、その後も民進党、希望の党などから移籍希望者が相次ぐなど、枝野氏の勢いの強さを印象づけました。

しかし今年の九紫火星は「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時)に入ります。この時期は、昨年のような強い勢いは見られなくなります。神宮館暦でも「吉凶が交互に起こる不安定な」時期としています。

ですので今年は、枝野氏に倒閣の中核として活躍を期待するのは無理があるでしょう。それどころか、何らかの問題が今後浮上して、防戦一方になる可能性も否定できません。

今年は3月、12月に注意?

特にこの3月は九紫火星にとっては「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)と、9カ月に一度の衰運の時期にあたっています。確かに今の枝野氏、森友文書の書き換えが明らかになり、攻勢に出られるチャンスにもかかわらず、意外に元気がありませんね。

4月以後は徐々に勢いが回復してきますが、10-12月は再び運気が不安定になりそうです。特に再び停滞運に入る12月は要注意です。

ただその時期を無事にやり過ごすことができれば、来年は「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時)に入り、昨年のような勢いが戻りそうです。

九紫火星の人とは:1919年、1928年、1937年、1946年、1955年、1964年、1973年、1982年、1991年、2000年、2009年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

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