今年は復活?

安倍首相、戦後最長政権も視野


今年の注目材料の一つに9月の自民党総裁選挙があります。早くも、安倍首相を含めて数人の出馬が予想されます。やはり安倍首相の続投が一番ありそうなシナリオだと思いますが、選挙時期が9月ということで波乱含みになる可能性もあります。

まず安倍首相ですが1954年9月21日生まれですので九星気学では一白水星という星です。この星は政治家に向いていて、歴代総理の在任期間のベスト10をみても3人がこの星です。安倍氏以外では、日本列島改造論と日中国交回復で再評価されている田中角栄氏、行政改革と東西冷戦の終了に尽力した中曽根康弘氏と、そうそうたる顔ぶれです。

今年(節分以後)の一白水星は「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時)に入り、昨年の「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時)から運気が改善、一昨年までの強運が戻ります。調整運にあった昨年は、マスコミの総攻撃にあって支持率が低迷、7月の都議会議員選挙でも惨敗したのは記憶に新しいところです。

また今年は、安倍内閣を支える側近2人(麻生氏、菅氏)も揃って勢いを増してきます。まず麻生太郎財務相ですが1940年9月20日生まれですので、六白金星という星になります。昨年は「停滞運」で、人生の9年サイクルで「どん底」の年だったのですが、来年は「整備運」(基本を守り信用第一に動くべき時)に入り、運気が安定してきます。

菅義偉官房長会は1948年12月6日生まれですので七赤金星という星です。一昨年は「停滞運」でしたが、昨年は「整備運」で運気が安定してきました。今年は「躍動運」(積極的に努力して希望が叶う時)で、さらに強運となります。こうした側近の強運も手伝って、東京オリンピックが予定される2020年まで安倍首相が続投-という可能性も視野に入ってきます。そうなれば「戦後最長政権」も現実のものになります。

石破・岸田氏、今年はさらに強運に

総裁選挙に前向きとされる石破茂氏(1957年2月4日生まれ)と岸田文雄政調会長(同年7月29日生まれ)ですが、ともに七赤金星という星になります。菅官房長官と同じ星で、今年は「躍動運」に入り、昨年よりさらに強運となります。また来年はさらに勢いを増すと見られます。ただ今年に限っていえば、安倍首相を明確に上回っているとまでは言えません。

ともに運勢的には選挙に勝つチャンスはあるでしょう。ただ石破氏は自らの派閥が小さいことがネックです。一方、岸田氏は宏池会という大派閥がバックについているので石破氏より有利と言えますが、なぜかこの派閥は、宮澤喜一氏が首相になって(1991年から約1年間)以後、総理を出していません。

加藤紘一、河野洋平、谷垣禎一など有力な政治家を輩出しており、特に河野氏、谷垣氏は自民党総裁にはなりましたが、自民党が下野した時期に当たっており、総理にはなれませんでした。大派閥でありながら、四半世紀の長期にわたって勝利の女神が微笑まないという状況-。何やら因縁じみたものを感じてしまいます。

七赤金星という星はウォーレン・バフェットやソフトバンクの孫正義社長のような大富豪が多いのが特徴ですが、政治家に向いているとはいえません。ですので、政権をとっても長期の政権にはならないと感じます。

野田聖子総務相ですが1960年9月3日生まれですので四緑木星という星になります。この星は20歳台から芽を出す早熟の星ですが、人あたりが良く、大らかな方が多いという印象があります。同じ星に橋下徹元大阪府知事、俳優の小泉孝太郎氏などがいます。

今年は「評価運」(努力の花が咲くが、後半が不安定な時)となり、昨年の「改革運」(無駄と無理に注意する時)より幾分運気が改善しますが、年後半は要注意です。1歳年長の稲田朋美氏が昨年、防衛相からの辞任を与儀なくされましたが、この評価運の時期に当たっていました。選挙にでるための推薦人を集めるのにも苦労する可能性があります。

選挙の9月は弱者濫立か?

今年全体の運勢という意味では、安倍首相、石破氏、岸田氏は強運で、野田氏はやや弱いということになります。しかし、選挙などの短期決戦の場合には、年ベースの運勢よりも、月ベースの運勢の方がより強く作用することもあるようです。

例えば昨年全体の安倍首相は「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時)で、衰運の年でした。しかし、月べ―スでは最強運に転じる10月を選んで総選挙を行ったことで、勝利することができました。というわけで、各人の今年9月の月ベースの運勢も見ておく必要がありそうです。

まず安倍首相の今年9月の運勢ですが、「改革運」(無駄と無理に注意する時)で比較的衰運の時期となります。神宮館暦でも「うっかりミスに注意」と警告しています。石破氏と岸田氏の七赤金星ですが、9月は「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時)で、不安定になりやすく、これも比較的衰運の時期です。

野田氏の四緑木星は、9月は「整備運」(基本を守り、信用第一に動くべき時)となります。8月の停滞運から運気が改善しますが、まだ盤石とはいきません。こうしてみると、月ベースでみた9月の運勢は、どの候補もイマイチの状況、弱者濫立と言えそうです。九星気学でみた総裁選挙は、安倍首相の続投の可能性が最も高そうですが、波乱も有りそうで、各候補とも、最終段階まで気を緩められない展開となりそうです。

九星気学でみた運気のイメージの以下の通りです。

※九星気学について