無理な頑張りは凶

「新社長の運勢:みずほFG):気の毒だった林頭取

「新社長の運勢:みずほFG②:木星3人そろい踏みに危うさ」

これまで、みずほフィナンシャルグループの人事に関して、上の2本のブログを提供してきましたが、その続編となります。

みずほFGは、佐藤康弘FG社長に代わって、みずほ証券社長の坂井辰史氏をFG社長に昇格させる人事を発表しました。佐藤氏はFG会長に就任するとのこと。みずほ証券社長には、みずほ銀行常務の飯田浩一氏が就くことになりました。

FG社長に就く坂井氏ですが、この1年ほどは(来年の節分あたりまで)は苦労されることが予想されます。もっとも、社長に就任するということは苦労が前提とは思いますが。

坂井氏は1959年8月27日生まれですので五黄土星という星です。この星はリーダーシップに優れていますが、自分を客観視するのが苦手な方が多いとの印象があります。同じ星に小泉純一郎元首相、ジャーナリストの池上彰氏、稲田朋美前防衛相、マクロン仏大統領などがいます。

今年の五黄土星は「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)に入り、九星気学でいう9年周期では、もっとも衰運の年になります。社長という激務を割り引いたうえでも、苦労が多い年なのです。神宮館暦でも「運気衰退を表し、影が生じて万物すべてが隠れてしまう象意」とあります。

一般に、この停滞運の年には、思い切った行動、改革などはせずに、消極策がベストとされています。しかしながら、五黄土星の方は総じて頑張り屋さんが多く、他人の忠告に耳を傾けない傾向があるのが心配です。

社長になれば、独自色を出そうとして誰もが張り切るものです。とりわけ五黄土星はその傾向が強そうです。しかし「逆境を転じて福と為す」とばかりに頑張って、かえって傷を深めることがないように注意が必要です。暦でも「無理に進むと足をすくわれて失脚」と警告しています。

ただ今年一杯を乗り切れば、来年は「整備運」(基本を守り、信用第一に動くべき時)に入り、運気が安定してきます。そして、その後の2年間(躍動運、福徳運)は上昇気運に入ってきます。その時に、五黄土星の「晩成型」という特徴が強みを発揮するでしょう。というわけで、今年をどう乗り切るかが最大の課題と言えます。

尚、9年周期の運勢の強弱は以下のようなイメージになります。

木星偏重は是正

前回のブログでは、証券、信託、銀行を含むみずほFGは木星偏重と指摘しました。これまでの幹部構成をみると、佐藤FG社長と藤原弘治みずほ銀行頭取はともに三碧木星、信託銀行社長の飯盛徹夫氏は四緑木星で、なんと3人が木星でした。木星は20歳台の若い時期から実力を発揮する早熟型の星です。わずかに木星でないのが、みずほ証券社長の坂井氏でした。

今回の人事の後は、佐藤氏が退いて、飯田氏が入ったことで、木星偏重が是正されました。飯田氏は1962年10月6日生まれですので、九星気学では二黒土星という星になります。この星も五黄土星同様に晩成型の星で、長じて力を発揮してきます。同じ星に黒田東彦日銀総裁、習近平中国主席、永守重信・日本電産社長などがいます。今年は「嬉楽運」(人脈を強化し、足元を固める時)となり、比較的強運の年になります。

 

これまでの執行部は木星3人に土星1人でしたが、新人事後は木星2人に土星2人となり、よりバランスが取れてきました。気学では通常、組織はリスク分散の面からも色々な星が混ざっている方が良いとされます。

同じ星ばかりですと、相性は良くて気も合うのですが、運命のサイクルも似てきます。上昇するときはそろって上昇して強力無比なのですが、運が下降するときも一緒ということで、歯止めが掛かりません。そうした偏重による懸念は今回の人事で薄められたことは確かでしょう。

ただ問題が無くはありません。新執行部は木星2人と土星2人という一見バランスのとれた構成ですが、木星と土星は相性が良くありません。立派な大人同志ですので、子供の喧嘩のようなことはないでしょうが、坂井FG新社長の運勢とともに、4人の関係についても見守っていきたいと思います。

五黄土星の人とは:1923年、1932年、1941年、1950年、1959年、1968年、1977年、1986年、1995年、2004年、2013年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

九星気学について