来年はしんどい?

レーガン政策との相似

トランプ米大統領は12月18日に発表した「国家安全保障戦略」の中で、中国とロシアを米国の国益や国際秩序に挑む「競争勢力」と決めつけ、それへの対抗措置として軍備増強を訴えました。トランプ大統領がいよいよ中国の共産党帝国を解体するプロセスに入ってきたと感じます。

昨年12月のブログでも指摘しましたが、米国の大統領には、その時代、時代に存在する非民主的な「帝国」を解体するという使命があるようなのです。それも36年の周期をもって。

トランプ氏が大統領に就任した当時、色々な面で1981年に就任したロナルド・レーガン大統領に似ていることが指摘されました。現在は、史上最も偉大な大統領の一人とされるレーガン氏ですが、就任当時は、あまりに保守的、反共的な言動、そして欧州での核兵器使用を容認するような姿勢で厳しい批判を浴びました。今のトランプ氏も専横的、気まま過ぎる言動が批判されています。

政策の上でも共通点が見られます。レーガン氏は大幅な減税で経済活性化を目指しましたが、トランプ氏も同様で、先日、大型減税法案が議会を通過したばかりです。

またレーガン氏は軍事予算を大幅に増やし、当時のソビエト連邦(ソ連帝国、今のロシア)を軍事拡大競争に巻き込みました。その結果、内部の政治・経済的な矛盾に苦しんでいたソ連はさらに疲弊し、帝国の解体につながりました。そして今、トランプ氏は中国を競争勢力と規定し、レーガン氏と同様の軍事力増強を目指しています。

トランプ氏の就任は2017年。 レーガン氏就任から36年です。「36年、それがどうした?」と言う方もおられるでしょう。しかし、暦や数霊にある程度、通じている方はお分りと思いますが、非常に重要な数字です。36という数字は、九星気学の9年周期と十二支の12年周期の最小公倍数になっており、この周期でサイクルが一巡すると見ることもできます。

米歴代大統領に36年のサイクル

2017年は十二支では酉年で、気学でみると一白水星が中心に来る年です。12年周期の酉年と、9年周期の一白水星が重なるのは36年に一度です。過去に、酉年と一白水星がそろった年はいつかというと1981年になります。レーガン大統領就任の年です。

では1981年から、さらに36年前の酉年・一白水星の年に就任した大統領はだれかというと、1945年就任のハリー・トルーマン氏です。トルーマン氏も同じような役割を果たしています。ドイツの「第三帝国(ナチス政権)」を打倒・解体、また多くの非戦闘員を犠牲にした原爆の使用を許可し、大日本帝国を倒しました。

こうしてみると、酉年・一白水星の年に就任した大統領は、その時々の「帝国」といわれる強大な独裁国家を打倒・解体する使命があるように見えます。とすれば、中国共産党帝国の打倒・解体はトランプ氏の天命と言えるかもしれません。そして彼は、それに一歩踏み出したようです。

米国、来年は衰運?

今年も残るところわずかとなりましたので、重要人物について来年(来年節分以後)の運勢を見てみたいと思います。

トランプ氏は1946年6月14日生まれですので九星気学では九紫火星という星になります。この星は、トランプ氏自身に見られるように、自分本位の傾向がありますが、決断力、リーダーシップに恵まれています。中国の李克強首相、明石家さんま氏、イチロー氏が同じ星です。

神宮館暦によれば今年の九紫火星は「福徳運」(誠意と熱心さで万事が好調の時)ということで、非常に強い運勢でした。色々と批判されながらも、トランプ氏は我が道を力強く歩むことができたことを裏付けています。しかし来年は「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時)に入り、強運に陰りが出てきます。九星気学の9年周期でも比較的衰運の時期となり、暦でも「吉凶が交互に起きる不安定な状況」として、自己過信を戒めています。

トランプ氏の運勢もそうですが、米国は来年、結構しんどい時期に入る可能性があります。というのは米国の指導部が揃って今年よるも衰運になるためです。1959年6月7生まれのペンス副大統領と1950年9月8日生まれのマティス国防長官はともに五黄土星という星ですが、来年は「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)で、気学の9年周期で最も衰運の時期となります。

またティラーソン国務長官は1952年3月23日生まれですので三碧木星という星ですが、来年は「改革運」(無駄と無理に注意する時)となり、今年の「嬉楽運」(人脈を強化し、足元を固める時)に比べて運勢は弱まります。

こうして見ると、米国は来年、対外的にかなり苦戦しそうな印象ですが、一つ救いなのは、トランプ氏の九紫火星が非常に権力闘争に強く、政治家向きの星だという点です。これは今年、彼が歩んできた道を振り返れば明らかです。対北朝鮮や対中国・ロシア問題など、今の米国にとっては外交的にも難問山積の状態ですが、どう処していくのか注目したいと思います。

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九紫火星の人とは:1919年、1928年、1937年、1946年、1955年、1964年、1973年、1982年、1991年、2000年、2009年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

九星気学について