親方の処分はこれから

弱者同志が足を引っ張りあう?

本日、日本相撲協会が臨時の理事会を開き、貴乃花親方以外の関係者の処分を発表しました。ここに一応の決着を見たわけですが、横綱の日馬富士が引退を宣言して、鳥取県警が地検に書類送検した後も、大相撲界の混乱は続きました。

何故このような長期の混乱に陥ってしまったのでしょうか。自分の乏しい知識では手に余る問題ではありますが、関係する力士、親方が揃いも揃って今年は比較的衰運の時期に当たっていたという点は見逃せません。強運の人が見当たらず、どんぐりの背比べとなり、弱者同志が足の引っ張り合いを演じた印象があります。

九星気学的に見てみると、今回の関係者に一白水星の人が多いのが目を引きます。まず八角理事長が1963年6月22日生まれですので、九星気学では一白水星という星になります。また1972年8月12日生まれの貴乃花親方、1990年2月26日生まれの貴ノ岩関も同じ星です。

一白水星は政治家に向いており、安倍晋三首相や小泉進次郎議員も同じ星です。また元スマップの木村拓哉氏や中居正広氏も同様です。この星は去年までの3年間は非常に強運だったのですが、今年は「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時)に入りました。安倍首相の自民党も今年夏の都会議員選挙では大敗しましたし、今年は比較的衰運の年だったことが分かります。

次に横綱白鵬ですが、1985年3月11日生まれですので六白金星という星です。この星はカネに縁があり、同じ星にユニクロの柳井正社長、京セラ創業者の稲森和夫氏がいます。また結構政治家向きでもあり、麻生太郎財務相、蓮舫元民進党代表も同じ星です。この星は今年は「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)と、人生9年周期のどん底に当たっていましたので、今年は苦労が多かったろうと察せられます。

白鵬については、今年は3月、9月と2回の休場を余儀なくされましたし、先日の優勝会見でも日馬富士や貴ノ岩について気ままに言及したり、独自に万歳三唱を行い、批判にさらされました。まあ、それでも前人未踏の40回という優勝回数は見事ではありますが。

伊勢ケ浜親方は1960年7月6日生まれですので四緑木星という星ですが、比較的人生の早い時期い芽が出る星で、同じ星に橋下徹元大阪府知事、野田聖子総務相らがいます。今年は「改革運」(無駄と無理に注意する時)となっており、やはり衰運の時期に当たっていたと言ってよいでしょう。

こうして見ると、当事者が揃いも揃って衰運の時期にあったということが分かります。上から目線で言うのも失礼とは思いますが、こうした衰運の時期には、冷静な判断ができにくくなるという特徴があります。今回の事件でもそうした面が影響していたとみてよいでしょう。

日馬富士、運気は安定に向かっていたが

ところで引退した日馬富士ですが、1984年4月14日生まれですので七赤金星という星になります。この星もカネに縁があり、ソフトバンクの孫正義社長やウォーレン・バフェットなど富豪が多いのが特徴です。

この星は昨年は「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)と、9年に一度の最も衰運の時期に当たっていたのですが、今年は「整備運」(基本を守り、信用第一に動くべき時)に入り、安定に向かっていたはずでした。ところが、今回の事件で相撲界を去るという最も厳しい状況に直面してしまいました。

これはどうしたことなのか、と訝しく思われる方がいてもおかしくありません。最衰運の昨年は特に不祥事も無かったのに、衰運から脱しつつあった今年になって不運が日馬富士を襲ったわけですから。結論を先に言えば、これは昨年出るべき不運が今年にズレこんだと見ることができます。

私の経験でも、同じようなことがありました。ですので、衰運の年の前後1年くらいは油断禁物ということです。一般に言われる厄年をみても、本厄に加えて、前厄、後厄があります。これは特定の1年だけでなく、足掛け3年程度は要注意ということを示しているわけです。特に日馬富士と同じ七赤金星の人は、衰運から脱したと浮かれることなく、今しばらくは注意が必要ということでもあります。

七赤金星の人とは:1921年、1930年、1939年、1948年、1957年、1966年、1975年、1984年、1993年、2002年、2011年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

九星気学について