今年は強運、枝野氏
いよいよ衆議院選挙が公示されましたが、一部で予想されていた小池百合子都知事の出馬は有りませんでした。この決断で、小池氏が今後、総理の座に就くチャンスは相当に小さくなったと感じます。さて、今回の選挙ですが、安倍晋三首相の自民党、小池氏の希望の党、枝野幸男氏の立憲民主党の三つ巴の戦いになると見られています。
党の「地力」としては、長く政権を担当し、組織もしっかりしている自民党が優っており、2つの新党に大きく水をあけています。しかし、その地力をフルに発揮できるか否かについては、党首の運気が影響してくるはずです。
過去のブログと重複する部分もありますが、今年の3人の運気を見てみましょう。まず安倍首相ですが1954年9月21日生まれですので九星気学では一白水星という星になります。この星は政治家に向いていて、過去の首相経験者をみても、列島改造論の田中角栄首相、行政改革の中曽根康弘首相など錚々たる顔ぶれが並びます。また長く大国ドイツを引っ張ってきたアンゲラ・メルケル首相も同じ星です。
今年の一白水星は「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時)に入っており、昨年・一昨年のような勢いは無く、一時的に衰運にあります。7月の都議会議員選挙でも安倍首相の自民党は大敗しました。
次に小池氏ですが、1952年7月15日生まれですので三碧木星という星になります。早熟型の星で、20歳台中盤から頭角を現します。同じ星にプーチン・ロシア大統領、オバマ前米大統領がいます。今年は「嬉楽運」(人脈を強化し、足元を固める時)で、都知事選挙で勝利した昨年の「強勢運」ほどではありませんが、強い運気と言えます。
最後に枝野氏ですが、1964年5月31日生まれですので九紫火星という星になります。この星も政治家向きで、総理在位期間で歴代1位の佐藤栄作元首相、トランプ米大統領などがいます。今年は「福徳運」(誠意と熱心さで万事が好調の時)で、人生の9年サイクルでも非常に強運の年に当たっています。
この3人の今年の運気の比べると、最も強いのが枝野氏、次に小池氏、一番弱いのが安倍首相ということになります。
安倍首相、10月ピンポイントで強い運気
年の運気だけをみると、小池氏、枝野氏の政党は善戦し、安倍氏の自民党は敗北、安倍首相も退陣—とも予想できます。しかし実際にはそう簡単ではありません。ここ数年、多くの人の運気を見てきましたが「年の運気が強ければ安泰」と即断できないようなのです。
例を挙げれば、暗殺された北朝鮮の金正男氏、不倫疑惑で議員辞職に追い込まれた民進党の山尾しおり氏などがいます。両者ともに、年の運気は非常に良かったのですが、不運に見舞われました。彼らの月ベースの運気を見ると、衰運の月に不測の事態が起こっていました。
ですので、安倍・小池・枝野3氏の月ベースの運気を見てみると、安倍首相は10月は「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時)と非常に強い運勢になっています。神宮館暦でも「本格的強勢運に入り、仕事面での実力が認められ活躍の場に恵まれる」とあります。つまり年全体の運気は弱いものの、10月というピンポイントでは強運ということです。
次に小池氏ですが、10月は「改革運」(無駄と無理に注意する時)に入っています。この時期は、衰運の極みである「停滞運」ほどではありませんが、運気としては弱いと言ってよいでしょう。特に9月は「嬉楽運」と良い運勢でしたので、落差が強く感じられるかもしれません。事実、小池氏と希望の党の勢いは10月に入って、鈍っているとの報道が増えています。暦でも「周囲の環境変化、内部補正など運気の流れが変わり勝ち」「わずかな油断から大きな誤算が生じることも」と警告しています。
枝野氏は10月は「調整運」に入り、非常に勢いのあった8月、9月に比べて陰りが出てきます。暦でも「強引な策や見込み違いに注意」「力で進んでも想定外の摩擦を起こすだけ」と指摘しています。
こうして3者の運気を見てみると、年ベースでみた場合と月ベースの場合で大きく違っています。選挙後に笑うのは、年ベースのツキのある枝野氏、小池氏なのか、それとも10月だけの運勢で勝る安倍首相なのか−注視していきたいと思います。