入閣の可能性は?
政治家むきの星
小泉進次郎氏、去年に比べるとマスコミへの登場頻度が減ったように見えますが、相変わらず高い人気を誇っており、8月に予定されている安倍政権の内閣改造でも閣僚候補に名前が挙がっているようです。安倍首相としては人気のある進次郎氏を入閣させて支持率回復につなげたいところでしょう。
進次郎氏は1981年4月14日生まれですので九星気学では一白水星という星になります。この水星という星は、早咲きの木星と遅咲きの金星・土星の中間で、敢えて言えば「中咲き」ということになります。30歳台から力がでてきます。このブログで取り上げた中では安倍首相、メルケル独首相、そしてフィリピンのドゥテルテ大統領がいます。
下の表は戦後の総理在任期間のランキングのベスト10ですが、在位2798日で1位となった佐藤栄作氏は九紫火星、2位の吉田茂氏は五黄土星です。またベスト10を星別に見てみると、九紫火星が3人、五黄土星が3人、一白水星が3人と、ほぼ3つの星の寡占状態となっています。九星気学でも、この3つの星は政治家に向いているとされており、現実と気学判断のみごとな一致に驚かされます。
ベスト10に入った一白水星の顔ぶれをみると、行政改革の中曽根康弘氏、日中国交回復と列島改造論の田中角栄氏、そしてアベノミクスと憲法改正の安倍首相と、そうそうたる顔ぶれが並びます。
進次郎氏もこの伝にあやかって、将来の総理を目指したいところでしょう。今後については、41歳を超えたあたりで外相、財務省などの重要閣僚を経験し、50歳を超えたあたりで総理を目指すというのがメインシナリオと思われます。
要請有れば、迷わず入閣を
もし安倍首相から入閣の誘いがあった場合には、受けるのが良策と思います。安倍氏が小泉純一郎元首相の傍で学んだように、進次郎氏も安倍首相から学ぶものは大きいと思われます。何しろ歴代3位、今後も総理を続ければ1位になる可能性もある人ですから。
支持率が「危険水域」に入った安倍内閣に入るのは得策ではない—との見方もあるようですが、それでも若い進次郎氏には入閣をお勧めします。総理の傍にいて与野党から「攻められる側」に立つことも、将来本格的な総理を目指すならば貴重な経験になるはずです。「御身ご大切」と言って、もったいぶるには10年早い。ちなみに私は安倍内閣は倒れないと見ています(これについては、いずれ書く予定です)。
政治家に向かない七赤金星
本来中立であるべきメディアの一部で、なりふり構わない倒閣運動の動きが見られます。もし倒閣が成功した場合に、次の総理候補として見られているのが石破茂氏と岸田文雄外相です。
石破氏は1957年2月4日生まれ、岸田氏は同じ年の7月29日生まれで、ともに七赤金星という星になります。この星は晩成型で金に縁があり、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスやソフトバンクの孫正義氏など大富豪が多いのが特徴です。
ただ、この星の人はカネ儲けはうまいのですが、残念ながら政治家にはあまり向いていないようです。七赤金星は在任期間ベスト10には1人も入っていません。20位までをみても、11位に海部俊樹氏が、20位に民進党の野田佳彦氏が入っているだけです。野田氏については、尖閣の国有化、消費税引き上げ決断など大仕事をしたと思いますが1年程度の短命内閣でした。
海部氏は2年程度、総理の座にあり人気もありました。しかし少数派閥の出身だったこともあり、竹下派の金竹小(こんちくしょう。金丸信氏、竹下登元総理、小沢一郎氏の3人)に常に頭を抑えられて苦労していました。最後は自ら衆議院解散に打って出ようとしたのですが、結局は金竹小の3人に阻まれ、総理の椅子から降ろされてしまいました。
石破氏と岸田氏、ともに将来総理になる可能性は有ると思いますが、長期政権は難しいのではないでしょうか。一方、今回の都議選挙での自民党大敗の戦犯の1人として散々に叩かれている稲田朋美防衛相ですが、彼女の五黄土星という星(晩成型で政治家むき)を考えれば、将来息を吹き返す可能性はあると見ています。