8月は注意

元々良くない相性

最近、女優の松居一代氏が夫である船越英一郎氏をネット上で厳しく批判、マスコミ上で話題になっています。「オシドリ夫婦」と呼ばれてきましたが、実はこの2人は九星気学上の相性は元々あまり良くありません。結婚当時から「大丈夫かな?」と思っていたので、今回の出来事にはそれほどの驚きはありませんでした。

松居氏は1957年6月25日生まれですので七赤金星という星になります。この星は晩成型で、カネに縁があります。ウォーレン・バフェットやソフトバンクの孫正義氏など大富豪も少なくありません。松居氏自身も相当な資産を築いているとの報道もあり「なるほど」と合点して次第です。

七赤金星は昨年は「停滞運」で9年に1度の衰運の年でしたが、今年から「整備運」(基本を守り、信用第一に動くべき時)に入り、徐々に安定しつつあります。来年は「躍動運」、再来年は「福徳運」となり、運気が強まってきます。

一方の船越氏は1960年7月21日生まれですので四緑木星という星です。この星は早咲きの星で、性格のおだやかな方が多いという印象があります。先日失脚したパククネ前韓国大統領、亡くなった俳優の松方弘樹氏もこの星でした。

四緑木星は今年は「改革運」(無駄と無理に注意すべき時)に入っています。人生の9年周期で見ると「停滞運」に次いで、注意すべき年といえるでしょう。突然の妻からの、プライバシー暴露を含んだ批判に戸惑っているのではないでしょうか。神宮館暦でも「日常業務は丁寧にこなし確認義務を怠らないこと」と注意喚起しています。

前にも書きましたが七赤金星と四緑木星、相性としては元々良くありません(九星気学についてを参照ください)。


平常心の維持が重要

本人たちの努力も重要

こう書くと、九星相性表で自分と配偶者など身近な人との相性をチェックして一喜一憂して、先を心配する方もいるかもしれません。しかし、ちょっと待って欲しいのです。一般的に人間というもの、長く生きて経験を積むにしたがって、人格に幅が広がってきますし、他人を受け入れる容量も増えてきます。それに従って苦手とする人も減ってくるのが普通です。

私事で恐縮ですが、私の父母も木星と金星で相性としては良くありませんでしたが、最後まで添いとげました。私自身を振り返っても、信頼している友人の中には、本来相性の良くない星の人も少なくありません。若い頃は、上司や同僚の星を見て一喜一憂したものですが、多くの人の例を見ているうちに、今では相性の悪さは本人の努力次第でかなり克服できるのと思っています。

また野村ホールディングスやみずほフィナンシャルグループのブログでも指摘しましたが、中心的な幹部が3-4人いる場合、少なくとも1人は相性の良くない人物を入れた方が組織としては健全になるということも良く言われます。というわけで、相性の良くない星の人が身近にいても、一定の注意は必要ですが、あまり心配するのは無用かと思います。

松居氏は運気改善だが—

今後についてですが、松居氏は上で指摘したように来年、再来年に向かって運気が上昇していきます。今年7月の月ベースの運気をみると「評価運」となっています。神宮館暦では「直観が冴えるので、勝算ありと感じたら賭けにでるのも一興」とあります。今回の松居氏の突然の行動を裏付けるようなコメントです。

しかし8月は「停滞運」に入ります。暦では「確実性の無いものに執着しやすく思惑外れが多発する」「慣れたことでも油断は禁物」としています。船越氏を厳しく追及し過ぎて、人心が離れることに注意が必要でしょう。

一方、船越氏の四緑木星という星は来年は「評価運」に入り、やや安定しますが、年後半は不安定になりがちです。また再来年は「停滞運」となり、9年に1度の警戒を要する年に入ります。松居氏によれば糖尿病もあるとのことですが、そうした健康面を含めて要注意です。

四緑木星は早咲きの星ですので、60歳以後のパワーとしては七赤金星の松居氏には及びません。ですので、妻の批判に感情的になるのは禁物です。ここは我慢して、平常心を維持して頂きたいと思います。人心が離れてしまわないように、誠実な人という良いイメージを維持するのが良策でしょう。嵐はいつまでも続きません。

木星などの早咲きの星の人の運気は還暦後、どんどん落ちていくのか—と問われますと、必ずしもそうとも言い切れません。そこで問題になってくるのは、遅咲きの星よりもずっと力があった20-30歳台の若い頃に他人を助けてきたか否かです。私の観察でも、人一倍パワーのあった若い頃に人を助ける行動が多かった人の運気は、還暦を過ぎてもさほど衰えていません。

今回は保留事項が多いブログになり、歯切れ悪いと感じた方もおられるかもしれません。しかし九星気学を学ぶ意味というのは、運不運を事前に察知するだけではなく、その時々の運不運にいかに対処するかを学ぶことにあると考えています。同じ出来事に直面しても、それへの対応次第で、後の人生は変わってきます。「賢者は運気を活かし、愚者は運気に翻弄される」というのも一面の真実です。