―2025年1月1日更新―

今年2025年は世界経済・市場にとって大きな波乱が懸念される年になりそうです。

前回のブログ「九星気学とは」でも取り上げましたが、今年は七赤金星が「停滞運」(九星気学の9年周期で最も衰運の時期)に入ります。

七赤金星は40歳代に入ってから本領を発揮する晩成型の星ですが、おカネに縁があり富豪が多いのが特徴です。投資家のウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス、メタのマーク・ザッカーバーグ、ソフトバンクの孫正義などがいます。

こうしたおカネに強い縁のある大富豪が衰運の時期に入り、苦労が増すということは、世の中も経済・景気・市場動向などで波乱が起こりやすくなることが連想されます。

例えば七赤金星がやはり停滞運だった2016年は市場は以下のように大きな変動を見せました。

―為替(ドル相場)は年始には118円台でスタートしましたが、年央には100円付近まで大きく下落、その後持ち直して、年末には114円台となりました。

―日経平均株価は年始には18000円台でしたが、2月と6月には一時15000円割れとなりました。その後持ち直し、年末には19000円台を回復しています。特に6月の下落は英国のEU離脱が決定的になったことが要因とみられます。

―2016年は経済、市場だけではなく、英国のEU離脱決議やドナルド・トランプ氏の大統領選挙勝利など政治面でも予想外の動きが見られました。

こうした大きな経済・市場・政治などの大きな変動は2016年に限りません。七赤金星が停滞運に入る年は、以下のような大きな変動がみられています。

1989年

―日経平均株価が急騰、年末に過去最高の38915円を付けた(90年1月から暴落)

―消費税が導入された

―昭和天皇崩御で昭和から平成へ

―中国で天安門事件が勃発

―ベルリンの壁崩壊

―リクルート事件で竹下政権崩壊、次期総理の決定が遅れ政治が迷走

―参議院選挙で自民党大敗、日本社会党大勝

1998年

―日本長期信用銀行、日本債券信用銀行など大手行が破綻

―国内総生産(GDP)が98年、99年と初の2年連続小

―参議院選挙で自民党大敗、橋本政権が崩壊

2007年

―年金の記録漏れ発覚などで、自民党が参議院選挙で大敗、第一次安倍政権崩壊

以上のように七赤金星が停滞運の年には、経済・市場だけではなく、政治も大きく変動することが多いようです。

今年は米国でトランプ政権が本格始動となります。一方、日本の石破茂政権は少数与党で不安定な状況が続きます。2月にはドイツの総選挙、夏には日本の参議院選挙もあり、石破政権にしてみれば、いつ解散総選挙または総辞職となってもおかしくない状況です。

また七赤金星が停滞運の年の参議院選挙では何故か与党が大敗するケースが多いようです(1989年、98年、07年)。このように今年は、波乱材料には事欠きません。今後の推移を注視したいと思います。

七赤金星の人とは:1921年、1930年、1939年、1948年、1957年、1966年、1975年、1984年、1993年、2002年、2011年の各年の立春以後、翌年の節分までに生まれた人。

九星気学について