元日銀審議委員の植田和男氏が日銀の新総裁に決まりました。
このブログでも金融マスコミと同様に、日銀プロパーの雨宮氏か中曾氏が新総裁に就任すると思っていたので、非常に意外な人選でした。
経済金融関連の記者でも、若手の方は植田氏といっても誰のことかさっぱりわからなかったかもしれません。というのも、植田氏が日銀審議委員を務めたのは1998年から2004年までで、もう20年近く前のことだったからです。
正直「そこまでさかのぼって探してきたか!」という驚きもありました。
その植田氏ですが、1951年9月20日生まれですので、九星気学では四緑木星という星になります。
四緑木星という星は20歳代から頭角を現す早熟型の星です。和を重んじ、おおらかなで人格者に見える方が多いという印象があります。この星には、ジョー・バイデン米大統領、政治家の高市早苗氏、野田聖子氏、橋下徹氏などがいます。
植田氏が1998年から2004年まで日銀審議委員を務めた時期には「切れ者」という印象が強く、ひらの審議委員の中ではひときわ注目を集める存在でした。
しかし、その「冴え」が今後、総裁となった後も見られるかは不透明です。
というのは、四緑木星という星は早熟型である一方、衰えも比較的早くくるという傾向があるからです。70歳を超えた植田氏がかつての冴えを維持できているのか注目です。
今年の四緑木星は「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時期)に入ります。
九星気学の9年周期で言えば、この調整運の時期は「停滞運」(不測の事態が多く、ついていない時期)ほど弱い運気ではありませんが、健康面、仕事面、家庭面、対人関係面など色々な面で注意すべき時期です。
四緑木星は昨年(2022年)までは、3年間の上昇機運の中にありましたが、その勢いが今年も継続すると考えて行動すると、つまづくこともありそうです。
植田新総裁は、黒田総裁の異次元緩和路線の修正に着手する-と市場では見られているので、今年は市場との対話に苦労する面もあるかもしれません。
今年中の運気を見てみると、最も注意すべきは月ベースで停滞運に入る11月です。9カ月サイクルで最も衰運の時期となります。
また停滞運ほどではありませんが、調整運に入る6月、「改革運」(無駄と無理に注意すべき時期)に入る9月も要注意です。
しかし直近の3月から5月あたりまでは、運気が徐々に改善する時期ですので、就任早々の大きな波乱は無いかもしれません。
来年は「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時期)、再来年は「嬉楽運」(人脈を強化して足元を固める時期)と強めの運気となり、今年よりも安定感が増しそうです。
ただその後、総裁任期の最後の2年は衰運傾向となります。この時期についてはまた改めて触れたいと思います。
ところで黒田総裁時代の日銀は、それ以前に比べると政府側の意見も十分に勘案するなど協調路線を強めているようです。
黒田東彦総裁以前の時代には、政府が金融緩和維持を強く求めても、日銀が強引に引き締めに踏み切るという「正面衝突」も何度かありました。
そういう意味で岸田文雄総理との関係も重要になりますが、岸田総理の七赤金星という星と、植田氏の四緑木星は相性があまりよくありません。
現在の黒田総裁は二黒土星で岸田総理との相性が非常に良かっただけに、植田氏の総裁就任が日銀・政府の協調路線にどう影響するのか注目です。
四緑木星の人とは:1924年、1933年、1942年、1951年、1960年、1969年、1978年、1987年、1996年、2005年、2014年の各年の立春以後、翌年の節分までに生まれた人。
九星気学について