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岸田文雄総理ですが、「停滞運」(不測の事態が多く、ついていない時期)だった昨年(22年)11月を何とかしのぎ、その後は一見安定してみえます。

しかし実際には、安心できない状況が続いているようです。

時事通信の最近の調査によれば岸田政権の支持率は26.5%と、4カ月連続で危険水域と言われる「30%割れ」の状態となりました。

また防衛力増強を目的とした増税について岸田氏は依然として姿勢を明確にしていません。

今年4月は統一地方選挙もあり自民党内から「増税路線では戦えない」として、岸田降ろしの動きが出てくる可能性もあります。

菅義偉前総理も先日、防衛力強化を名目としての増税に傾きがちな岸田総理に対して、財源について十分な議論がなされていない-と批判しました。真意は不明ですが、岸田降ろしの序曲との見方もあります。

岸田氏の運勢が今年は昨年よりも弱まりそうなことも気になります。

岸田総理は九星気学で言えば七赤金星という星になります。ウォーレン・バフェットやジョージ・ソロスなど大富豪が多い星ですが、必ずしも政治家には向いていません。

今年(23年の立春以後の1年)は「改革運」(無駄と無理に注意すべき時期)に当たっており、昨年の「嬉楽運」よりも衰運となります。

一方、月ベースの運気をみると、昨年11月の停滞運の後、12、1、2月の3カ月間は運気の改善が期待できます。

しかし、その後の3月には「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時期)に入ります。それまでの3カ月が順調だったことの反動もあり、躓きやすい時期と言えます。

つまり統一地方選挙が予定される春頃に、岸田氏の運気が不安定化し、波乱が表面化する可能性もあるということです。

総理のお膝元の広島で5月に行われるG7サミットを花道にして、退陣というシナリオも否定できません。

また最近巷でよく言われる平成と令和のシンクロも気になります。今年(令和5年)と平成5年の状況が非常に似ているというのです。

昨年の世界的な火山大噴火の影響もあり、太陽光が噴煙に邪魔されて、今年は冷夏になるという見方がありますが、平成5年もフィリピンの火山噴火の影響で冷夏となりました。

当時は冷夏の影響で、国内のコメが実りが悪く、急遽タイなどからコメを輸入せざるをえなくなり「平成の米騒動」とも言われました。

今年も冷夏となれば、再びコメの作柄が悪化、米騒動再現の可能性もあります。

さらに悪いことに、世界の穀倉地帯と言われるウクライナで戦闘が継続、穀物の不作が予想されており、世界的に食料不足になるかもしれません。

平成5年の出来事で見逃せないのが政変です。

自民党の宮澤喜一内閣が倒れ、同年8月には非自民の党派による細川護熙内閣が誕生しています。

もし平成5年と令和5年がシンクロしているのであれば、今年の政治状況が大きく動く可能性も否定できません。

平成5年の宮沢喜一総理も岸田総理と同様に自民党の宏池会の出身でした。

宏池会は所得倍増を大胆に打ち出した1960年代初頭の池田勇人元総理を始祖とする名門として定評があります。

一方「お公家集団」と言われるほどに党内闘争には弱く、世論の機微に疎いということで定評ある派閥でもあります。

消費税導入を唱えて選挙に敗れた大平正芳氏、国際情勢が把握できず米国に見捨てられた鈴木善幸氏、そして政治改革を達成できず「嘘つき」呼ばわりされた宮澤氏などなど。

岸田総理も宏池会の先輩たち同様に、世論を読むことが上手くないということが気になります。

気候変動、食糧事情などの留意しつつ、春以後の政治動向を注視していきたいと思います。岸田退陣程度ではすまないような大事に発展するかもしれません。

 七赤金星の人とは:1921年、1930年、1939年、1948年、1957年、1966年、1975年、1984年、1993年、2002年、2011年の各年の立春以後、翌年の節分までに生まれた人。

九星気学について


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