通信大手のソフトバンクの新社長兼CEPに、副社長の宮川潤一氏の昇格が決まりました。社長の宮内兼氏は会長となり、創業者の孫正義会長は退くことになりました。

今年4月からの人事ですが、宮川新社長の今後を予想してみたいと思います。宮川氏は1965年12月1日生まれですので、九星気学では八白土星という星になります。

この星は、40歳代前半から頭角を現す晩成型の星です。我の強い面もありますが、実直で安定感があります。同じ星にトヨタの豊田章男社長、俳優の竹中直人氏などがいます。

この八白土星ですが、今年(立春以後)は「嬉楽運」(人脈を強化し、足元を固める時期)に入ります。昨年の「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時期)ほどの勢いはありませんが、スタートとしては良い運気と言えます。

しかし、その後の3年間の比較的低調な時期に入り、要注意です。来年は「改革運」(無駄と無理に注意すべき時期)となります。「停滞運」(不測の事態が多くツイていない時期)ほどではありませんが、要注意の時期です。

再来年は「評価運」(努力の花が咲くが後半が不安定な時期)に入り、文字通り年後半の変化に注意です。その翌年は「停滞運」となり、気学の九年周期で最も衰運の時期に入ります。

気になるのは親会社のソフトバンクグループの会長兼社長、そして創業者である孫正義氏との相性ですが、比較的良好です。

孫氏が1957年8月11日生まれですので、七赤金星という星になります。この星はカネに縁があり、投資家のウォーレン・バフェット氏、フェイスブックのザッカーバーグ氏など億万長者が多いのが特徴です。

この七赤金星はリーダー型の星ですが、宮川氏の八白土星は参謀役に比較的むいているので、良いコンビネーションと言えると思います。

しかし油断は禁物、カリスマの孫氏との関係には細心の注意が必要でしょう。副社長時代には、孫氏との間に宮内兼氏が社長兼CEOがいて、彼の年齢的な老獪さ(1949年11月1日生まれ、六白金星)もあって、クッション役を果たしてきたと思います。

しかし今後の宮川氏は社長兼CEOとして直接、孫氏と相対することになります。

創業者とその後継者との関係については非常に難しいものがあります。孫氏と同様の創業者としてよく取沙汰される日本電産の永守重信氏、ファーストリテイリング(ユニクロ)の柳井正氏も、後継については必ずしもスムースにはいっていません。

孫氏も一時ソフトバンクグループの後継者にニケシュ・アローラ氏を決めました。同氏は2015年には副社長として、半年で165億円という高報酬を得ていたとのことです。

アローラ氏は1968年2月9日生まれでしたので五黄土星という星で、孫氏との相性も比較的良かったのですが、それでも2016年に退任しています。

創業者にしてみれば、自分の会社は自分の子供も同じであり、何よりも守らなければならない存在です。しかし後継者にしてみれば、そこまで思い詰めることは中々できないでことでしょう。であれば、創業者にしてみれば、どうしても後継者の姿勢が甘く、おざなりにみえるのかもしれません。

来年以後の数年間は苦労が増えるかもしれませんが、宮川氏のご健闘を期待したいと思います。

八白土星の人とは:1920年、1929年、1938年、1947年、1956年、1965年、1974年、1983年、1992年、2001年、2010年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。
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