れいわ新選組の山本太郎代表が都知事選挙に出馬を表明しました。

既に出馬を表明している宇都宮健児氏と支持層が重なることもあり、出馬を思いとどまられせようとする向きもあったようです。結果的に強硬出馬という形となりましたが、運勢的に見れば、悪い判断ではなかったと感じます。

普通であれば、破天荒とも見える行動で有名な山本氏は、政治歴も長く安定感のある現職の小池百合子都知事の敵ではないように思えます。

ただ、足元の社会情勢を見ると、景気に減速感が出てきたところにコロナ禍があり、さらに景気が悪化し、人々の間に閉塞感が強まっています。こういう時期には、オーソドックスで安定感のある政治家よりも、何か痛快で破天荒なことをやってくれそうな政治家を期待する雰囲気が高まる傾向があります。

思い出されるのは青島幸雄氏が知事に当選した1995年、小泉純一郎氏が総理に就任した2001年です。ともにバブルが破裂したり、その後遺症が長引いていた時期と重なっています。

現在の社会を覆う雰囲気がそれらの時代に似ていると感じるのは私だけではないでしょう。こうした混沌とした今の情勢は山本氏に追い風になると感じます。

また選挙戦でイデオロギー論争を避けて、オリンピック中止や消費税軽減などの具体的な政策を提唱していけば、それなりの支持を得ることも可能でしょう。

山本氏は1974年11月24日生まれですので、八白土星という星になります。この星は、現職の小池氏の三碧木星とは対照的に晩成型の星で、40歳台に入って以後、頭角を顕す傾向があります。同じ星に豊田章夫トヨタ社長がいます。

この八白土星ですが、今年は「強勢運」(運気と信念でチャンスに恵まれる時期)に入っています。九星気学の9年周期でも、1,2を争う強運の年なのです。

今回の選挙では、若くて将来のチャンスもある山本氏は先輩の宇都宮氏に譲れ―という議論もあるかと思います。しかし4年後になると山本氏の八白土星は「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時期)に入ってしまい、9年周期で最も衰運の時期に入ります。現在のような勢いは無くなるでしょう。

早咲きの星の小池氏には、年齢的にみて、勢いに陰りが見られるのは致し方ありませんが、遅咲きの山本氏は、40歳台中盤に入った今、かつてない勢いが感じられます。

現在の混沌とした社会情勢の中では、とんでもない大物が今後出馬してくる可能性も捨てきれません。また、実際に当選できるか否かについては、他の候補者の運勢、その政策、月の運気などをみる必要もあるので、今しばらく情勢を見守りたいと思います。

ただ彼の今年の運気、現在の社会情勢などを考えれば、山本氏に強い追い風が吹いており、今回の選挙戦の台風の目になることは間違いないでしょう。

八白土星の人とは:1920年、1929年、1938年、1947年、1956年、1965年、1974年、1983年、1992年、2001年、2010年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

九星気学について