先の参議院銀選挙で「NHKから国民を守る党」代表の立花孝志氏が当選しました。

タチバナタカシと言えば、私のようにやや古い世代の人間には「田中角栄研究」を執筆・発表して当時の田中総理を辞職に追いこんだ立花隆氏を思い起こしてしまいます。

ネットで「タチバナタカシ」を検索しても隆氏の名前はなかなか出てきません。田中角栄元首相が再評価される一方、隆氏は徐々に忘れられつつあるようです。「昭和は遠くなりにけり」の感を強くします。

「NHKをぶっ壊す」を公約とした立花氏ですが、非常な勢いを感じます。NHK改革だけが公約にも関わらず、彼の党が100万近い票を獲得したのは驚きです。当選後も丸山穂高氏、渡辺喜美氏と連携、話題に事欠きません。

これを「一時的なブーム」と見るむきもあるでしょう。しかし、後で詳しく述べますが、私自身は、一時的どころか、彼とその一党の勢いは来年にかけてさらに強まるのではないかと感じています。

立花氏は1967年8月15日生まれですので九星気学では六白金星という星になります。この星は順法精神の強い真面目な方が多いという印象があります。プライドが高く、融通が利かない面もありますが、比較的遅咲きの星で、40歳台前半から頭角を表し始めます。

政治家では、麻生太郎副総理や立憲民主党の蓮舫氏が同じ星です。立花氏の六白金星は今年は「躍動運」(積極的に努力して希望が叶う時期)にあり、絶好調と言えます。

また相棒の穂高氏ですが、1984年1月10日生まれですので、八白土星という星になりますが、立花氏の六白金星とは相性は良好です。

穂高氏の八白土星は昨年までの3年間は絶好調でした。しかし今年は「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時期)に入りました。昨年とは一転して、躓きに要注意の時期といえます。

実際に、彼の北方領土に関する発言が、与野党やマスコミから大きな批判を浴びました。同じ八白土星の英国のメイ氏も、EU離脱問題の遅れなどから、首相辞任を余儀なくされています。

散々に叩かれた穂高氏ですが、私は彼がこのまま辞任するとも、次の選挙で落選するとも予想していません。

ひとつには既存マスメディアの彼に対する強烈な批判とは裏腹に、ネットでの彼の人気は非常に高いという点があります。北方領土についての問題発言で叩かれた時も、ツイッター上では、政治家としての彼の復権を期待する声が非常に多かったのです。

また八白土星という星が、六白金星同様に遅咲きの星である点があり、簡単には勢いが失われることはないということもあります。

さて、この立花・穂高のコンビですが、来年にかけて非常に勢いが強まりそうです。

まず立花氏の六白金星ですが、来年は「福徳運」(誠意と熱心さで万事が好調の時期)に入り、今年以上に好調が予想されます。

一方、今年躓いた穂高氏ですが、来年は「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時期)という非常の運気の強い時期に入ります。

彼らの今後の動向次第では、NHK改革が来年以後、政界の焦点の一つとなる可能性もありそうです。

政治家、また大手マスメディアの多くは、なぜかNHK改革の必要性を感じていないようです。しかし今回の立花氏当選でも明らかになったように、一般国民のNHKへの疑念は相当に根強いものがあります。

NHK職員の不適切な行状についての立花氏の政見放送を聞いて「そこまで言うか?」と呆れ、眉をひそめた有権者も多かったのではないでしょうか。しかし、それにもかかわらず100万近い票を得たという事実は重いものがあります。

左右両派からの報道姿勢への批判は避けられないものではありますが、職員の平均給与が法外に高いのは問題となりそうです。一人当たり人件費が年間1700万円を超えるとの試算もあります。受信料という事実上の「税金」で生きている会社の給与がなぜそんなに高いのか?という疑問も当然出てくるでしょう。

こうした事実が有権者に衆知されれば、NHK改革を求める声はさらに高まりそうです。また国会議員の間でも「NHKは票になる」という見方が強まれば、NHK改革への大きなうねりが生まれることも予想されます。

今回の選挙で明らかになったもう一つの点は、立花氏の当選でも判りますが、ネットの影響力の大きさです。既存マスコミがもはや国民の意思を代表していないのは明白ですが、今後は、政治家が世論見極めの手段としてネットに注目、活用する可能性が一段と高まりそうです。

トランプ米大統領を皮切りに、政治家もマスコミを通さないで、直接ツイッターなどで国民に語りかけることが多くなりました。

国内では安倍首相、河野外相、世耕経産相などが積極的にツイッターを活用しています。共産党の志位氏、小池氏も最近使い始めたようです。

海外ではトランプ氏以外に、台湾の蔡英文総統が母国語だけでなく日本語でも頻繁にメッセージを発しています。

時代は着実に変化しつつあります。選挙もドブ板・辻説法の時代は終わりつつあるのかもしれません。 


八白土星の人とは:1920年、1929年、1938年、1947年、1956年、1965年、1974年、1983年、1992年、2001年、2010年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

六白金星の人とは:1922年、1931年、1940年、1949年、1958年、1967年、1976年、1985年、1994年、2003年、2012年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

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