大河ドラマ「いだてん」の視聴率が低迷しています。428日の放送では、歴代大河ドラマでワーストの7.1%を付けたとのことです。その後、やや回復しましたが、14週連続で1ケタの試聴率にとどまっています。

来年の東京五輪を前にして、日本最初の五輪選手だった金栗四三を主役にして、脚本も「あまちゃん」などのメガヒットを生み出した宮藤官九郎氏を起用、万全の体制での船出でした。

しかし実際には「現代・近代を題材にした大河は当たらない」とのジンクスを破ることはできませんでした。それどころか、歴代ワーストの視聴率を記録してしまいました。

最近は、実績ある「名優」阿部サダヲ氏も加わり、中村勘九郎氏とのダブル主役体制となりましたが、視聴率という面ではさっぱり効果がないようです。

さらに番組内で重要な役割を担っていたピエール瀧氏がコカイン使用で逮捕されるというおまけまでついてしまいました。

大河ドラマでは近代・現代劇は当たらない-という定説はあるものの、何故、これほど低迷するのか!当然起こってくる疑問です。

私も興味をもって調べてみたのですが、どうも脚本家、主役の運勢の巡り合わせに問題の一端があるようです。

まず脚本家の宮藤官九郎氏ですが1970719日生まれですので、九星気学的には三碧木星という星になります。

この星は20歳代の若い時期から頭角を顕す早咲きの星で、プーチン・ロシア大統領、文在寅韓国大統領、とんねるずの石橋貴明氏などがいます。

三碧木星は今年(節分以後)は「評価運」(努力の花が咲くが、後半が不安定な時期)となっています。昨年は「改革運」(無駄と無理に注意する時期)で、また来年は「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時期)となっています。

大まかに言えば、昨年から今年を経て来年に至る3年間は停滞感が強まる時期になります。

「あまちゃん」が大ヒットした2013年は宮藤氏の三碧木星にとっては「躍動運」(積極的に努力して希望が叶う時期)という強運の時期に当たっていました。

つまり宮藤氏にとって今年は、2013年頃とは全く異なり、縦横に力を発揮できにくい時期に当たっているわけです。

また主役の一人、金栗四三役の中村勘九郎氏は19811031日生まれですので、一白水星という星になります。

この星は特に早咲きでも遅咲きでもなく、その中間にあたります。政治家に向いている星ですが、安倍首相、小泉進次郎議員、貴乃花氏、アイドルの木村拓哉氏がいます。

中村氏の一白水星は今年は「嬉楽運」(人脈を強化し、足元を固める時期)にあります。どちらかと言えば、強運の時期ですが、昨年の「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時期)ほどの勢いはありません。宮藤氏の運勢のマイナスを挽回して、プラスに転換するのは難しいと思われます。

中途、主役の一人として登場した阿部サダヲ氏ですが、1970423日生まれですので、宮藤氏と同じ三碧木星となります。

今年、盛運となる七赤金星、六白金星、九紫火星あたりの人を主役に起用していれば、人気回復につながった可能性があります。しかし今年、やや衰運にある三碧木星がもう一人加わったことで、プラスにはならないばかりか、むしろややマイナスになった可能性すらあったと感じます。

こうした現在の陣容で、今後、どこまで視聴率が落ちていくのか非常に心配です。

ここで視聴率回復のために秘策として推奨したいのが主役の交代です。現在、主役のスポットライトは主役の中村氏、阿部氏に当たっていますが、これを金栗四三の妻役を演じている綾瀬はるか氏に当てることです。

スポットライトを綾瀬氏に移すことで、あたかも主役が綾瀬氏であるかのようにしてしまうのです。そして「いだてん」金栗氏の活躍は、妻の内助の功に負うところが大きかった-というようにシナリオを描き直すのです。

やや強引な手法かもしれませんが、大河ドラマでは、かつて脇役が大きくフィーチャーされたケース、そして主役を食ったケース、それが要因となって視聴率が上がったケースが少なくありません。

大河ドラマ初期の「太閤記」では脇役の織田信長(高橋幸治氏)が豊臣秀吉(緒形拳氏)を食ったと言われていますし、最近の「真田丸」でも主役の父親役だった草刈正雄氏が、主役の堺雅人氏を食ったようにも見えます。

番組の題名と主役が食い違ったところで、現在では大きな問題はないでしょう。古くは、昭和の大ヒット漫画である「天才バカボン」の実質的な主役はバカボンではなく、バカボンの父親でした。題名はさして重要ではないのです。

なぜそうまでして綾瀬氏をフィーチャーする必要があるのか?それは綾瀬氏の今の勢い、強い運気を視聴率改善に活用したいからです。

大河ドラマの主役として既に実績ある綾瀬氏は1985324日生まれですので、六白金星という星になります。

この星は遅咲きの傾向が強く、本来であれば頭角を現すのは40歳代前半からになります。またおカネにも縁があります。麻生太郎財務相、俳優の香取慎吾氏、実業家の稲森和夫氏がこの星になります。

この六白金星ですが、今年は「躍動運」という盛運の時期にあります。宮藤氏があまちゃんの大ヒットを記録したのも、彼が躍動運にある年でした。

既に大河ドラマの歴代ワースト記録を更新しています。ここは開き直って、スポットライトを綾瀬氏に多めに当てることで、年後半の視聴率回復を狙ってみてはいかがでしょうか。

九星気学でみた運気のイメージの以下の通りです。

三碧木星の人とは:1916年、1925年、1934年、1943年、1952年、1961年、1970年、1979年、1988年、1997年、2006年、2015年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

一白水星の人とは:1918年、1927年、1936年、1945年、1954年、1963年、1972年、1981年、1990年、1999年、2008年、2017年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

六白金星の人とは:1922年、1931年、1940年、1949年、1958年、1967年、1976年、1985年、1994年、2003年、2012年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

※九星気学について