2007年参議院選挙との相似性とは

今年は夏に参議院選挙が予定されています。巷では、亥年の参議院選挙ということで、2007年選挙での自民党大敗と、その後の第一次安倍内閣の崩壊-の再現になるのではないかとの見方もあるようです。

07年参議院選挙では安倍首相率いる自民党が大幅に議席を減らしましたが、その主因は、閣僚の不祥事と年金の記録問題でした。安倍首相の失態というわけではなく、首相にしてみればまさに「運が悪かった」ということだったと思います。

亥年の参議院選挙という要因だけでなく、九星気学から見ても、安倍首相にとって今年の参議院選挙は苦戦が予想されます。

安倍首相は1954年9月21日生まれですので、九星気学では一白水星という星です。この星は政治家に向いていて、田中角栄元首相、中曽根元首相も同じ星です。小泉進次郎議員も一白水星です。

今年の一白水星は「嬉楽運」(人脈を強化し、足元を固める時)にあたります。比較的良い運気ですが、昨年の「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時)ほどの勢いはありません。

では参議院選挙で敗退、退陣に追い込まれた2007年は安倍首相にとってどういう年だったのかというと「福徳運」(誠意と熱心さで万事が好調の時)に当たっていました。年の運気を比べると、今年よりも2007年の方が強かったと見てよいでしょう。

このブログでこれまでも見てきたように、選挙やスポーツなどのような一発勝負では、年の運勢よりも、月の運勢が大きく作用することが多いようです。2017年10月の衆議院選挙における自民党の大勝、また昨年9月の沖縄知事選挙でも、その年の運が強い人よりも、選挙がある月の運勢が強い人が勝利しています。

2007年の参議院選挙は7月29日でしたが、この月の安倍首相は「評価運」(努力の花が咲くが、後半が不安定な時)にありました。7月後半の選挙の結果は、まさに首相の不安定な運気を体現する結果となったわけです。

ねらい目は7月前半

では今年はどうなのか。巷では、参議院選挙は6月か7月と言われています。面白いことに、今年7月の安倍首相の運気も2007年と同じ評価運となっています。また今年6月は「改革運」(無駄と無理に注意する時)です。6、7月ともに安倍首相にとってはあまり良くない運気であり、自民党の苦戦が予想されます。

では安倍首相と自民党にとって、比較的有利な選挙時期はいつなのか―ですが、6月よりも7月の方が良いでしょう。また7月中でも運気が不安定になる後半に選挙をすると、2007年と全く同じパターンになりますので、できれば7月の前半、7か14日あたりの選挙が首相にとって比較的有利と感じます。大勝は期待できませんが、比較的浅い傷で済むと見ます。

2007年は参議院選挙の後、安倍首相は体調を壊し、9月12日に退陣を決意しました。選挙後の安倍首相の運気をみると、8月が「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)で、9カ月周期では、最も衰運の月にあたります。また9月は「整備運」(基本を守り、信用第一に動くべき時)で、停滞運よりはましですが、まだ不安定な時機です。

いまさら「たら、れば」を言っても詮無き事とは思いますが、もし当時の安倍内閣が10月までもっていれば、首相は退陣しなくても済んだかもしれない―と感じます。10月は首相にとって「躍動運」(積極的に努力して希望が叶う時)という強い運気の時でしたので。

今年も月の運気は2007年と同様です。ですので、選挙に大負けすれば、それが安倍首相退陣に直結する可能性もあり得ると見ています。

しかし首相が10月あたりまで退陣の決断を先延ばしできるのであれば、首相の運気も回復してきますので、退陣は回避できるかもしれません。もっとも自民党内で退陣要求が強まったり、その時点で後任となる良い人材がいるのであれば、決断を先伸ばしするのは難しいかもしれません。

その場合、後任の候補としては石破茂氏、岸田文雄氏の名前が挙がることが予想されます。ともに七赤金星という星で、今年は非常に強い運気があります。ただどちらが後任となっても、1年程度の短期政権になると見ています。このブログでも何回か指摘しましたが、七赤金星は金儲けは得意ですが、政治家には向いていません。

その場合、首相が1年程度でどんどん交代するという不安定な時機に入ることも想定されます。第一次安倍内閣が崩壊したのち、福田、麻生、鳩山、菅、野田と、1年ごとに首相が入れ替わってように。

一白水星の人とは:1918年、1927年、1936年、1945年、1954年、1963年、1972年、1981年、1990年、1999年、2008年、2017年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

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