習氏、今が最も強運

以前、「核心」に格上げされた習近平氏へ権力集中が一段と進みそうです。近く、国家主席の任期の撤廃を含む憲法改正が採決されるようです。そうなれば先日「核心」(別格指導者)に格上げされた習氏の独裁色が一段と強化されることになります。

それに伴い、ネットの検閲も一段と厳しくなり、世界的な人気者である「くまのプーさん」も厳しく規制されているようです。加えて経済政策も一段と統制色が強まることが予想されます。

習氏は1953年6月15日生まれですので、九星気学では二黒土星という星になります。この星は40歳台前半あたりから本領を発揮しだす遅咲きの星で、黒田東彦日銀総裁や河野太郎外相らが同じ星です。こつこつと物事を進めていく忍耐力があり、包容力もありますが、リーダーと言うより一般に補佐役が向いているとされます。

習氏が国家主席に就任したのは2013年で、これまでの5年間は比較的順調に来たと言えるでしょう。習氏の二黒土星にとって13年は「整備運」(基本を守り、信用第一に動くべき時)でした。

その後、14年が「躍動運」(積極的に努力して希望が叶う時)、15年が「福徳運」(誠意と熱心さで万事が好調の時)、16年が「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時)、そして17年が「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時)でした。こうしてみると、国家主席に就任して以来の5年間は、隆盛の時期、上昇トレンドにあったと言えます。

そして今年は「嬉楽運」(人脈を強化し、足元を固める時)に入ります。昨年の「強勢運」ほどの勢いはありませんが、良好な運勢の年と言えるでしょう。運勢的には今が運気のピークと感じます。

2021年に停滞運

ここで、国家主席の任期が廃止されて権力集中が強化されることで、習一極体制は一段と強化されて安定に向かう-との見る方が一般には多いかもしれません。過去5年間は比較的良好な状態でしたので、今後の運気も、これまでの延長線上で推移すると予想しても無理もありません。しかし私はそうは考えていません。

というのは、習氏の二黒土星は、昨年までの5年間は上昇トレンドにあったのですが、今年からの数年はどちらかと言えば衰運期に入るためです。今年はまだ良いのですが、来年からの3年間は不安定な時期に入ります。

来年が「改革運」(無駄と無理に注意する時)、再来年が「評価運」(努力の花が咲くが、後半が不安定な時)となります。 そしてその翌年の2021年は「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)で、人生サイクルの9年で最も衰運の時期に入ります。つまり、この3年間で権力の座を固めるどころか、逆に不安定化する可能性もありそうです。

ここで習氏の姓名を判断してみると、さすがにトップに立つ人の名前であることが分かります。姓の習は11画。名前の近と平はそれぞれ8画、5画で全体で13画。まず名前の13画ですが、知略あり識見あり、理想倒れとならず実行力もあり開発発展する-とあります。

また姓名全体では24画ですが、始めに多少の困難があっても大業を完成しうる、智謀才略に長じ大事大業を成就-とあります。

というわけで来年から2021年までの3年間、とりわけ21年が習氏にとっての試練の時期と言えます。始皇帝のように意外にあっけない最後を迎えるのか、それとも姓名判断で示されているように、毛沢東氏に並ぶような強権を維持し、大事大業を成就するのか―。注目です。

二黒土星の人とは:1917年、1926年、1935年、1944年、1953年、1962年、1971年、1980年、1989年、1998年、2007年、2016年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

九星気学について