新型コロナの影響で、世界経済が後退局面に入っています。最大の経済大国である米国の景気拡大が今年2月で終了したことが確認され、失業率も13%台と非常に高い数字となっています。
また日本経済も、景気の一致指標である鉱工業生産が4月は前月比で9%以上下落するなど明確な景気後退期に入りを示しており、どこまで落ちていくのか、いまだ見通せない状況です。
一方で景気の先行指標と言われる株価は、米国、日本ともに3月後半に一端、底を付けて、それ以後持ち直し基調にあるように見えます。株価がいつものパターンで景気に先行するのであれば、景気も今後徐々に持ち直してくると予想したいところです。
しかし九星気学で世界経済のキーマンたちの運勢を見てみると、あまり楽観できない状態です。世界景気の最悪期は、今年ではなく、むしろ来年になりそうなのです。
では、その世界経済のキーマンたちとは誰なのかですが、世界の3大中央銀行の総裁が挙げられます。世界経済が停滞した場合、そこからの脱出については、かつての経済危機時と同様に、この3人の手腕に大きく依存してくると思われます。
その3人とは、米国の中央銀行であるFRBのパウエル議長、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁、そして日本銀行の黒田総裁です。
それぞれの方の九星気学上の星を見ていきましょう。まず米国FRBのパウエル議長ですが、1953年2月4日生まれですので、九星気学上では二黒土星という星になります。
この星は、地味ながら手堅い仕事をするとの定評があります。日本の河野防衛大臣、中国の習近平主席もこの星です。星としては遅咲きの部類に入り、40歳台に入って初めて本領を発揮する傾向があります。
次にECBのラガルド総裁は1956年1月1日生まれですので、九紫火星という星になります。この星は、やや独善的傾向があるものの、決断力があり、喧嘩にも強いという特徴があります。米国のトランプ大統領がこの星です。
最後に日銀の黒田総裁ですが、1944年10月25日生まれですので、パウエル議長と同様に二黒土星となります。
まずパウエル、黒田両氏の二黒土星ですが、今年は「評価運」(努力の花が咲くが、後半が不安定な時期)にあります。運勢的にあまり強いとは言えませんが、問題は来年(2021年)です。
来年の二黒土星は「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時期)に入ります。九星気学の9年周期でみて、最も衰運の時期です。つまり、健康面、対人面、仕事面などすべての面で苦労の多い時期になりそうなのです。
またラガルド氏の九紫火星ですが、今年は「嬉楽運」(人脈を強化し、足元を固める時期)で、比較的運勢の良好な時期と言えるでしょう。しかし来年になると「改革運」(無駄と無理に注意する時期)に入ります。この時期は、停滞運ほどではありませんが、比較的衰運の時期となります。
こうしてみると、来年は3大中央銀行のトップが揃って、今年よりも衰運となることが分かります。来年は今年よりも苦労が多く、特にパウエル氏、黒田氏にはその傾向が強いということです。
世界の3大中央銀行のトップに苦労が多いということは、世界経済面で対処すべき課題が多く、なかなか安定した状態にはならないということを意味しているとも言えます。
つまり世界経済は、今年よりも来年が非常に厳しい時期となる可能性が高いということです。
しかし再来年(2022年)になると、パウエル、黒田両氏の運勢は最悪期から脱し、徐々に安定感が出てきます。またラガルド氏も、再来年の運勢は来年よりもやや好転すると見られます。
こしてみると、世界経済の底が確認されて一安心となるのは、2022年頃まで待たなければならないかもしれません。この予想が外れて、より早い時期に世界経済が回復基調に入ることを期待したいところですが、当面は予断を許さない状況が続きそうです。
二黒土星の人とは:1917年、1926年、1935年、1944年、1953年、1962年、1971年、1980年、1989年、1998年、2007年、2016年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。
九紫火星の人とは:1919年、1928年、1937年、1946年、1955年、1964年、1973年、1982年、1991年、2000年、2009年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。