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参議院選挙は自民党など与党の勝利に終わりました(選挙後の岸田退陣とのResearch76の予想はハズレてしまいました。残念!)。

また岸田氏は14日夜の会見で、安倍元総理の国葬実施などを発表しました。これで支持率がさらに高まりそうです。

ところで、次の参議院選挙が行われる2025年までは今のところ国政選挙は無く、この所謂「黄金の3年間」に岸田内閣は自らが進めたい政策を思い切って遂行できるということです。

であれば、岸田内閣は4年間という比較的長期の政権になる可能性もありますが、R76では、岸田内閣が長期政権となる可能性は低く、早ければ来年にも退陣に追い込まれると見ています。

早期退陣につながりそうな要因の第一は経済環境の悪化です。米国ではインフレ抑制のために、かなり思い切った金融引き締めが進行中です。

米国の中央銀行であるFRBは早期の引き締めによる米経済のソフトランディングを狙っていますが、実際に過去の例をみると、金融引き締めはかなり高い確率で不況につながっています。

また世界第2位の規模の中国経済でも、上海などでのロックダウンの悪影響で経済が停滞しています。中国の46月期GDPは前年比プラス0.4%となり、前四半期のプラス4.8%から急減速しました。

そのために、あれほど「足りない」と騒がれていた半導体も現在は在庫が大幅に積みあがっています。

ロックダウンの終息とともに中国景気は徐々に上向くとの見方もありますが、銀行の取り付け騒ぎが表面化するなど予断を許さない情勢です。

世界経済のビッグ2がこうした状態ですので、日本を含む世界各国が悪影響を受けないはずがありません。加えて、国内のインフレが終わるメドもたっていません。

今は選挙勝利の美酒に酔いしれていると思いますが、景気状況は内閣支持率に影響する最大要因ですので要注意です。

また今後の財政政策も気になるところです。コロナ騒動で悪化した財政状況を改善するために、財務省の圧力に屈して岸田総理が増税に走る可能性も否定できません。その場合、景気のさらなる悪化は避けられませんし、支持率が急低下する可能性もあります。

どうも宏池会(岸田派)出身の総理は世論を読むのが苦手な人が多いという印象があるのですが、1979年の総選挙でも宏池会出身の大平正芳総理は選挙前に増税の必要性を説き、選挙に大敗したことがありました。岸田さんがその二の舞にならないことを祈るばかりです。

また自民党内のパワーバランスも今後火種となりそうです。安倍元総理の死去により、自民党内の最大派閥である清和会(安倍派)の結束が弱まる可能性があります。

一方で、岸田氏や宏池会が憲法改正や防衛費増額などの保守的な政策を差し置いて、リベラルな政策を推し進めやすくなったということは言えそうです。

しかし党内のパワーバランスに十分な配慮をせずにリベラルな政策を推し進めれば、清和会をはじめとする他派閥の離反は避けられないでしょう。そうなれば、24年秋にも予定される自民党総裁選挙で、岸田氏はその地位を失う可能性があります。

党内対立で思い出されるのが2005年の所謂「郵政総選挙」です。党内の意見分裂で郵政民営化が進まないことを理由に、当時の小泉純一郎総理が大方の予想を裏切って衆議院選挙に打って出たことも記憶に新しいところです。

国政選挙ではありませんが、この党総裁選挙も過去には政変につながったことがあります。1978年当時、現役の総理だった福田赳夫総裁は、世論の支持は高かったものの、党総裁選挙で大平正芳氏に敗れて、その座を退いています。

最後の要因は岸田総理の運勢です。岸田氏は1957729日生まれですので、九星気学では七赤金星という星になります。

この星は40歳代に入ってから頭角を現す晩成型の星で、おカネに縁があります。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス、孫正義など富豪が多い星です。

しかし、あまり政治家には向いていないようで、戦後の総理経験者の在任期間ベスト10(1位は安倍元総理)をみても七赤金星の方はいません。

確かにここ数年、七赤金星は非常に強運でした。昨年、一昨年の自民党総裁選挙に出馬した顔ぶれをみても、岸田氏をはじめとして、菅義偉氏、石破茂氏など七赤金星の面々が目立ちました。

しかし2023年の立春以後の3年間、七赤金星は徐々に衰運のサイクルに入ります。

最も衰運となるのは「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時期)入りする25年です。この時期は、気学の九年周期で最も衰運の時期となります。

また23年は「改革運」(無駄と無理に注意すべき時期)となりますが、この時期も停滞運ほど悪くはありませんが、十分な注意が必要な時期です。

自民党総裁選挙の有る24年は「評価運」(努力の花が咲くが、後半が不安定な時期)となりますが、この時期も馬鹿になりません。好調な前半から後半は暗転する可能性があるのです。

私事で恐縮ですが、私自身も評価運だった年の7月に突如として会社から解雇(今ではマイルドに「雇い止め」と言うようですね)を通告されました。驚くとともに、気学の正確さに戦慄を覚えたものです。

ところで先日亡くなった安倍元総理ですが、一白水星という星でした。この星は今年、停滞運に入っており、健康面、仕事面、家庭面などすべての面で最大の注意が必要な時期だったのですが、最悪の結果になってしまい非常に残念です。ご冥福をお祈りします。

七赤金星の人とは:1921年、1930年、1939年、1948年、1957年、1966年、1975年、1984年、1993年、2002年、2011年の各年の立春以後、翌年の節分までに生まれた人。

九星気学について


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