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「日本電産永守会長が関社長に失望感、車載事業で自ら陣頭指揮-関係者」というブルームバーグの記事が話題になっているようです。同社の株価もこの影響もあってか、ここ数日も大きく下げています。 

この記事読んで「やっぱりそうなったか」という印象を持った方が多いのではないでしょうか。同社が日産から関潤氏を迎え入れるにあたり、Research76でも2019年12月にブログを掲載、カリスマ創業者の後継の難しさについて言及しました。

ブルームバーグの記事によれば、永守重信会長は「低収益企業からの中途入社の増加で持ち込まれた諦めや怠けなどの悪習で汚染されていることが原因」としたうえで「経営力の低い人物をトップに据えたのは判断ミスだった」「任命責任は自身にあり、外部からの人材を後継者にする考えそのものが甘かった」などの見方も示したということです。

日本電産のここ数年の業績を振り返ってみると、下のグラフでも分かるように、確かに停滞感が感じられます。

売上高営業利益率は2016年度(17年3月期)、17年度は11%台でしたが、19年度は7.2%にまで落ち込みました。20年度はやや持ち直しましたが、以前の2桁は依然回復できていません。

こうした結果について永守氏は、記事にあるように途中入社組によって持ち込まれた怠けなどの悪習、自らの人選判断のミスをあげているようです。

永守氏ほどの人物が言うことですので、それはそれで間違いないこととは思いますが、R76では業績停滞にはまた違った要因が大きく作用していると考えています。

ひとつは言うまでもないことですが、コロナ禍によるショックです。日本電産だけではなく、日本の、いや世界の多くの企業が大なり小なり影響を受けました。

もう一つの大きな要因は永守氏自身の運気です。永守氏は1944年8月28日生まれですので九星気学では二黒土星という星になります。この星には日銀の黒田総裁などがおり、地味ながら堅実な仕事をするという印象があります。

この二黒土星ですが、2021年(22年の節分まで)までの3年間は運気が停滞するサイクルに入っていました。

特に21年は「停滞期」(不測の事態が多く、ツイていない時期)に当たっていました。9年サイクルで最も衰運の時期であり、この年には仕事、健康などあらゆる点で細心の注意となり、判断のミスも起こりやすくなります。

ですので、色々と苦労が絶えなかっただろうと察せられます。それでも20年度には、利益を前年比で改善させたのはさすがというほかはありません。 

一方、関潤社長についてですが、1961年5月9日生まれということですので、三碧木星という星になります。

この星は20歳代の若い時期から芽を出す早熟型の星で、小池百合子都知事、ロシアのプーチン大統領などがいます。

ただこの星は、20年までの3年間は運気が弱まり、特に20年は停滞運に入っていました。

つまり、会長、社長ともにここ数年は衰運のサイクルに入り、20年に社長が、21年にカリスマ会長が停滞運に入るという、あまり良くない環境にあったのです。業績の停滞も不可避だったのかもしれません。

会社というものは人の集合体ですので、特定の人物の運気が会社の業績に大きく影響することは普通は想定しにくいのですが、その会社のリーダーがカリスマ創業者というような場合(例えばパナソニックなら松下幸之助、ホンダなら本田宗一郎、ソフトバンクなら孫正義など)はリーダーの運気が社運に強く影響することもあります。日本電産についても同様だったのだろうと考えられます。

永守氏の場合、今年の立春(2月4日)以後は新たな年に入り、運気が徐々に安定、改善してきます。今後の3年間は上昇気流に入りますので、会社の業績もそれに連動して改善、安定に向かってくるのではないでしょうか。

ちなみに東洋経済の予想によれば、21年度の同社の利益率は10.6%に、22年度に11.1%まで改善するとのことです。

加えて、永守氏の二黒土星という星が晩成型で、人生の後半になっても運気がさほど衰えないという点も好材料でしょう。

一方、関氏ですが、今後2年ほどは上昇気流にあると考えられます。しかし、永森氏の二黒土星と関氏の三碧木星は元々相性が良くありません。当初は意気投合しても、年月とともに徐々に違いが鮮明になってきたのかもしれません。

また永守氏の「経営力の低い人物をトップに据えたのは判断ミスだった」との発言が事実とすれば、関氏としても同社に残ることは最早断念されているかもしれません。

永守氏は「任命責任は自身にあり、外部からの人材を後継者にする考えそのものが甘かった」としているようです。であれば、今後は外部から人材を登用することはせず、社内の人材を育成していくことになるのでしょうか? 興味深いところです。今後の推移を注目したいと思います。

二黒土星の人とは:1917年、1926年、1935年、1944年、1953年、1962年、1971年、1980年、1989年、1998年、2007年、2016年の各年の立春以後、翌年の節分までに生まれた人。

三碧木星の人とは:1916年、1925年、1934年、1943年、1952年、1961年、1970年、1979年、1988年、1997年、2006年、2015年の各年の立春以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

九星気学について


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