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最近、中国から出てくるニュースを見ていると、あらゆる分野で規制強化への転換が目立っています。

「共同富裕」という名のもとに、経済対策として所得間格差を是正するというのは良いのですが、企業活動への規制も強まっているようです。

外国語教育も制限され、子供のゲームにしても、今後はゲームで遊べる曜日や時間が厳しく設定されるようです。また小中学校で習近平思想の教育が必修となり、芸能人への締め付けも厳しさを増しています。

ここまでやりたい放題だと、毛沢東時代の個人崇拝や文化大革命の復活としか見えません。今後、毛沢東語録ならぬ習近平語録が登場してきそうな勢いです。

習主席にしてみれば「この世をば、我が世とぞ思う望月の、欠けたることも無しと思えば」と歌った藤原道長の心境かもしれません。

しかしResearch76では、今後10月一杯にかけて習主席に大きな変化があると見ています。得意の絶頂から「高ころびに転げる」可能性もあります。

「高ころびに転げる」というのは歴史に興味ある方ならご存じと思いますが、戦国時代の毛利氏の参謀だった安国寺恵瓊が、織田信長と会見した後に発した言葉と言われています。

「高ころびに、あおのけに転ばれ候ずると見え申し候」との彼の言葉は、当時得意の絶頂にあった信長の本能寺での躓きを予見したものとして、高く評価されています。

R76では今年4月のブログで、習主席にとって今年9月後半から10月が勝負の時期と予想しましたが、その時期がいよいよ目前に迫ってきました。

習主席は1953年6月15日生まれですので、九星気学では二黒土星という星になります。

この星は40歳台前半あたりから本領を発揮しだす遅咲きの星で、黒田東彦日銀総裁や自民党の河野太郎氏らが同じ星です。こつこつと物事を進めていく忍耐力があり、包容力もありますが、リーダーと言うより一般に補佐役が向いているという印象があります。

主席の二黒土星の2021年の運気をみると「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)に入っています。気学での9年周期で最も衰運の時期です。

この年には、健康問題だけでなく、人間関係、仕事などすべての面で注意が必要です。また判断能力も鈍くなり、間違いも増えがちです。

米国などでも中国企業への規制も急速に強化されました。また中国の拡張主義への懸念も急速に高まっており、最近も英国に加えて、フランス、ドイツ、オランダあたりまでもが日本近海に軍艦を派遣するという事態となっています。

主席が率いる中国は孤立化への道をばく進しているように見えます。

停滞期の今年にあって、習主席の二黒土星の人が特に注意すべきなのが今年8月から10月にかけての3カ月です。運気が徐々に低下するからです。

「改革運」(無駄と無理に注意すべき時期)の8月は既に終わっていますが、9月が「評価運」(努力の花が咲くが後半が不安定な時期)となり、月の後半が要注意です。また最も注意すべきは月ベースでも「停滞運」となる10月です。

上でも指摘したように、この停滞運の時期にはあらゆる事柄に細心の注意が必要になります。

習主席にしてみれば、共産党内で権力闘争も、欧米との対立もさらに激しくなる可能性があります。中国各地で頻発する自然災害の思いがけない余波も心配です。

特に心配なのが、経済問題に暗い主席の独善的な政策によって、巨大国営企業の業績が悪化し、企業の債務問題が深刻化することです。今のところ為替、株式などの市場で大きな変化は見えていませんが-。

こうしてみると、今後、習氏が主席の座を追われる可能性も否定できません。さらに習主席だけでなく、現在は盤石と見られている中国共産党の一党支配や中国経済が揺らぐ可能性もありそうです。

文化大革命による混乱は1976年に毛沢東主席が亡くなるまで約10年間続きました。毛沢東派に洗脳された若者(紅衛兵)が、技術者などのテクノクラートやインテリ層を徹底的に迫害、排斥しました。

そのために、その10年間で、中国経済は他国に比べて大きく立ち遅れてしましました。今、習主席はその文化大革命時代の過ちを再び繰り返そうとしているようにも見えます。

そう考えてみると、早々に習主席が放逐された方が、長い目でみれば、中国への打撃は小さくなるのかもしれません。

今後、一段の注意をもって習主席、そして中国関連のニュースを見ていきたいと思います。

二黒土星の人とは:1917年、1926年、1935年、1944年、1953年、1962年、1971年、1980年、1989年、1998年、2007年、2016年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

※九星気学について

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