前回のジム・ロジャーズ氏についてのブログで、今年(今年の節分以後)は四緑木星の人にとっては「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時期)に当たり、要注意の時期であることを指摘しました。

昨年は五黄土星の人にとっては「停滞運」でした。九星気学の9年周期で最も衰運の年です。横綱の稀勢の里関のように、停滞運の時期に、不本意ながらも引退を余儀なくされた方もおられます。

一方、昨年の最悪期をどうにか乗り切った方の中には、徐々に再浮上し、再び頭角を現しそうな人もいます。

その一人が大塚家具の大塚久美子社長(1968年2月26日生まれ)です。大塚氏は2015年1月に大塚家具の社長に復帰しましたが、その後は会社の業績が低迷、株価も徐々に下落していきました。

大塚氏が社長に復帰した2015年は大塚氏の五黄土星が「嬉楽運」(人脈を強化し、足元を固める時期)となっており、けして悪い運気ではありません。株価を見ても2015年の途中までは大きく上昇しています(C1参照)。

しかし、社長が2016年に「改革運」(無理と無駄に注意する時期)にはいると、一転して株価は下落に向かいました。そして2017年に「評価運」(努力の花が咲くが、後半が不安定な時期)、2018年に「停滞運」に入るにしたがって、株価の下落がとまらない状況となり、業績も急速に悪化しました。

九星気学の9年周期の中で「停滞運」に至る3年間は衰運の時期と言えます。社長の運気の衰えに呼応するように株価が低下、業績が悪化していったことになります。

会社の運気については、その社長の存在が非常に大きい場合には、社長の運気が会社の業績に大きく影響することもあるようです。以前も指摘しましたが、日本マクドナルドの業績回復は、サラ・カサノバ社長の運気に大きく影響されているように見えます。

これまでの大塚家具の業績や株価を見てみると、久美子社長の運気が大きく影響してきたように見えます。

今年の節分以後、大塚氏の五黄土星は昨年の「停滞運」を脱して「整備運」(基本を守り、信用第一に動くべき時期)に入っています。

この時期は、前年までの停滞から徐々に脱し、安定感を増してくる時期といえます。株価をみても「下げ止まり感」が強まっています(C1の楕円内)。昨年の12月後半に250円まで下落した株価は、足元では382年まで持ち直しています。

久美子社長と大塚家具の最新状況ですが、ヤマダ電機との提携や、米投資ファンドなどから38億円を調達することで最悪期を脱したように見えます。しかし、まだ油断できない状況です。「整備運」の今年は「停滞運」の昨年よりも運気が安定しつつありますが、まだ万全ではありません。

事実「継続企業の前提に関する注記」も外れておらず、依然として、投資家が大塚家具の株に安心して投資できる状況ではありません。また2019年12月期の業績予想も「未定」のままです。

こうした中、大塚社長は今後も「続投」する意向を示していますが、大塚家具にとってもその選択が適当と思われます。

これまでの3年間の衰退期を経験した五黄土星は、今年からの3年間は徐々に安定感を増し、上昇運に入ってくるからです。

繰り返しになりますが、今年はの五黄土星の運気は徐々に安定を取り戻しつつあります。また来年は「躍動運」(積極的に努力して希望が叶う時期)、その翌年は「福徳運」(誠意と熱心さで万事が好調の時期)と、2年連続で盛運の時期に入ります。

これまでの社長の運気と大塚家具の業績の強い相関関係を鑑みれば、今後2-3年で会社の業績回復も期待できそうです。

今年、注意を最も要するのは5月です。長いトンネルを脱して光明が見えてきたところですので、ここは慎重なかじ取りをお願いしたいと思います。

五黄土星の人とは:1923年、1932年、1941年、1950年、1959年、1968年、1977年、1986年、1995年、2004年、2013年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

九星気学について