このコメントは読者の質問への答えに一部加筆したものです。

トルコのエルドアン大統領が窮地に立たされています。トルコでのクーデター未遂事件に関わったとして米国の牧師が現地で拘束されていますが、米国がその釈放を求めてトルコに制裁を課しています。制裁、そして米国の利上げの影響もあり、トルコリラは 8月中旬に1ドル=6.9リラ近くまで売り込まれました。

エルドアン大統領は1954年2月26日生まれですので、一白水星という星になります。この星は非常に政治家に向いていて、同じ星に長期政権を誇る安倍首相、ドイツのメルケル首相がいます。

数年前にトルコの戦闘機がロシアの戦闘機を撃墜するという一触即発の事件がありましたが、ほどなくロシアとは和解しました。エルドアン氏は強硬そうに見えて、一方で必要に応じて柔軟な姿勢にも転じる-現実的でしたたかな政治家と言えます。

今年の一白水星は「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時)という強い運気です。また来年は今年ほどの勢いはありませんが「嬉楽運」(人脈を強化し、足元を固める時)とやはり悪くない運気です。

こうした一白水星の特徴、運勢を考慮すると、米国の制裁でエルドアン政権が早期に瓦解に追い込まれるというようなことにはならないと感じます。トルコリラも足元では6リラ近傍まで持ち直してきました。

ただ九紫火星のトランプ大統領とエルドアン氏の相性は良くありませんので、両国の大統領の睨み合いは長期化するかもしれません。ちなみにエルドアン氏とロシアのプーチン大統領(三碧木星)とは良い相性です。