生けるリジェンド

来年以後は徐々に運気改善へ

テレビなどで活躍中のデヴィ夫人が、夫人の元経理担当者の資金横領で多額の損失を被ったというニュースがありました。被害額は2億円以上との報道もあります。

デヴィ夫人は1940年2月6日生まれですので九星気学では六白金星という星になります。この星はカネに縁があり、政治家にも向いていると言われます。このブログで取り上げた中では麻生太郎副総理、ユニクロの柳井正社長、元スマップの香取慎吾氏などがいます。

ジャニーズ脱退3人組のブログでも触れましたが、比較的晩成型の星で、41歳を過ぎたあたりから本来の力を発揮してきます。夫人が77歳となった今でも意気軒高に活躍しているのも晩成型の星のなせる業ともいえます。

夫人の六白金星ですが、今年は「停滞運」(不測の事態が多く、ツイていない時)で、気学では人生の9年周期で「どん底」の年に当たります。やはり停滞運の時期には、こうした不測の事態が起こりやすいようです。それにしても2億円以上とは大変な損害ですが、こうしたツキの無い状態もいつまでも続くわけではありません。

停滞運の今年の中でも、特にツキが無かったのが月ベースでも停滞運だった9月でした。しかしその時期は過ぎたので、月ベースの運気をみてみると、10月からは「整備運」(基本を守り、信用第一に動くべき時)に入り、やや運気が安定してきています。また11月は「躍動運」(積極的に努力して希望が叶う時)、12月は「福徳運」(誠意と熱心さで万事が好調の時)というように年末にかけて徐々に運気が改善してきます。

年ベースの運勢をみると、来年の節分を過ぎれば「停滞運」を脱して「整備運」に入り、運気が安定してきます。その翌年は「躍動運」と徐々に運気上昇が予想され、さらにパワーアップする可能性もありそうです。

インドネシアとの関係強化に尽力

ここでデヴィ夫人のことに触れておきたいと思います。若い人はデヴィ夫人について「時々バラエティ番組に出てきて、言いたいことを声高に言うへんなおばさん」程度の認識しかないかもしれません。しかし、彼女が死んで新聞に評伝が紹介されたら「えっ!」と驚く人が少なくないのではないでしょうか。

夫人は1970年あたりから頻繁にテレビなどに出ていますが、私自身も「日本人に見えて、日本語もうまく、それでいて名前は日本人でない」彼女の存在を不思議に思っていました。

実は夫人は「生けるレジェンド」の一人です。「インドネシア独立・建国の父」と言われるスカルノ元大統領の第三婦人だった方です。スカルノ氏とは40歳くらいの年齢差がありますので「人身御供」にされたとの解釈もあったようです。

若いころはかなりご苦労をされましたが、日本・インドネシアの友好・経済関係強化にも尽力されてきました。彼女の波乱万丈の人生についてご興味ある方は「神鷲(ガルーダ)商人」(深田祐介著、文春文庫)をお勧めします。今は絶版かもしれませんが、ネット上で入手可能と思います。

インドネシアは、日本が太平洋戦争でひと暴れしたことも手伝って、オランダから独立することができました。戦後、オランダは資源豊富なインドネシアを再植民地化しようとしましたが、大戦で国力が衰えていたこともあり断念せざるを得ませんでした。

これは、オランダにとってかなりの打撃だったようです。今でもオランダの王室が訪日すると、戦中の日本軍によるオランダ人捕虜の扱い等について一言苦情を言うのが慣例になっています。

中国の成長力に衰えが見えてきた現在、次にアジア経済のけん引役と期待されているのがインドです。既に成長率では中国を上回っています。ではインドの次は?と見てみるとインドネシアがまず挙げられます。

人口も2.4億人と日本の約2倍、天然資源にも恵まれています。日本とインドネシアの関係は現在も良好ですが、こうした友好的な関係を構築できた背景に、婦人の尽力もあったわけです。ちょっと夫人を持ち上げ過ぎたかもしれませんが。

ちなみにIMFによると、インドネシアの2016年の名目GDPは9320億ドルで、旧宗主国のオランダの7710億ドルを上回っています。さらに今年のインドネシアの経済成長率はプラス5.1%と予想されており、世界経済見通しのプラス2.9%を大きく上回っています。今後も、アジアそして世界経済のけん引役となることが期待されます。

六白金星の人とは:1922年、1931年、1940年、1949年、1958年、1967年、1976年、1985年、1994年、2003年、2012年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

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