10月に賭けた?

安倍首相、ピンポイント勝負に勝利

衆議院選挙の詳報が入ってくるにつれて、自民党の過半数確保、公明も含めた与党の32の議席確保の可能性が強まっています。当然、安倍晋三首相の続投となりますが、今回の選挙の勝利で、2020年の東京オリンピックまでの続投が視野に入ってきたと見ています。そうなれば、首相在任期間も1960年代の佐藤栄作元首相を上回って戦後最長になります。

安倍首相は1954921日生まれですので一白水星という星です。この星は政治家に向いていて、歴代総理の在任期間のベスト10をみても3人がこの星です。安倍氏以外では、日本列島改造論と日中国交回復で最近再評価されている田中角栄氏、行政改革と東西冷戦の終了に尽力した中曽根康弘氏と、そうそうたる顔ぶれです。

しかし安倍首相の一白水星は今年は「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時)となっています。「福徳運」(積極的に努力して希望が叶う時)の昨年、「躍動運」(誠意と熱心さで万事が好調の時)の一昨年のような強運は今年は無いということです。マスコミの総攻撃にあって支持率が低迷、7月の都議会議員選挙でも惨敗したことがそれを雄弁に物語っています。

こうした背景もあり、以前のブログでは、安倍首相が選挙に勝ちたいのであれば(当然そうだろうと思いますが)首相の運気が上がってくる来年、特に5月か7月の解散を推奨しました。しかし安倍首相は(何らかの理由があったのでしょう)今年10月の解散・総選挙を敢えて選びました。

月ベースの運勢をみると、10月は一白水星の安倍首相にとって「強勢運」と強運の月だったのです。月の運勢だけをみると、希望の党の小池百合子都知事、立憲民主党の枝野幸男氏を上回っていました。おそらく首相本人もそれを知ったうえでこの時期を選んだのだと思いますが、10月ピンポイントに賭けた安倍首相、みごとに賭けに勝利したということでしょう。

来年は「強勢運」、再び強運に

安倍首相の今後の運気ですが、今年の12月から来年2月にかけては、月ベースでの運気が落ちますので、そこは要注意です。モリカケ問題や、第一次安倍内閣での閣僚のスキャンダル、年金問題など、予想外の問題が出てくる可能性もあります。しかし、この時期をクリアしますと、来年節分以後は「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時)に入り、再び運勢が強まってきます。

また来年は、安倍内閣を支える3本柱(安倍氏、麻生氏、菅氏)が揃って勢いを増してきますので、安倍一強の復活も有り得ます。まず麻生太郎財務相ですが1940920日生まれですので、六白金星という星になります。今年は「停滞運」で、文字通り、人生の9年サイクルで「どん底」の年だったのですが、来年は「整備運」(基本を守り信用第一に動くべき時)に入り、運気が安定してきます。

菅義偉官房長会は1948126日生まれですので七赤金星という星です。昨年は「停滞運」だったのですが、今年は「整備運」で運気が安定してきました。来年は「躍動運」で、さらに強運に転じそうです。

それ以後の安倍首相の運勢ですが、再来年は「嬉楽運」(人脈を強化し、足元を固める時)で、やはり悪くない運勢です。そして、その翌年は東京オリンピックが予定される2020年。そこまで一気に駆け込む可能性も否定できません。

枝野氏、今年は強いが—

一方、野党勢力にも少し触れておきます。希望の党の小池都知事ですが、選挙中から失速が目立っていましたが、開票後早々に自らの「おごり」を反省するなど、敗北宣言を出しました。今回の選挙結果を受けて、小池氏が近い将来、首相の座につく可能性は非常に小さくなったと感じます。小池氏の進退如何によっては、党の存続すら危ぶまれます。

一方、枝野氏ですが、短期間で立憲民主党を結党、選挙後の議員数で希望の党を上回る勢いです。石原慎太郎元都知事にも激賞され「男を上げ」ました。枝野氏は九紫火星。トランプ米大統領と同じ星ですが、今年は「福徳運」。非常に強運の年で、今回の選挙では、その強運をみごとに生かしました。ただ来年は「調整運」に入り、今年の強運は無くなります。一転して試練の時期となりそうです。

一白水星の人とは:1918年、1927年、1936年、1945年、1954年、1963年、1972年、1981年、1990年、1999年、2008年、2017年の各年の節分以後、翌年の節分の前日までに生まれた人。

※九星気学について