世界を揺るがす男

各国の対応も手詰まり

金正恩氏の北朝鮮は8月29日に日本本土を横断するミサイルを発射、間髪を置かず9月3日にはこれまでにない規模の核実験を行いました。それに対して、日本、米国をはじめ世界各国も北朝鮮を口頭で非難するにとどまり、何ら有効な対抗策を打ち出せない状況です。

正恩氏は1984年1月8日生まれということですので、九星気学では八白土星という星になります。メイ英国首相、ドラギECB総裁も同じ星です。この星の運勢ですが、今年は「躍動運」(積極的に努力して希望が叶う時)と強い運勢です。また来年も「福徳運」(誠意と熱心さで万事が好調の時)とさらに強運になります。

月ベースの運気を見てみると、7月(正確には8月6日頃まで)は「停滞運」でしたが8月は「整備運」(基本を守り、信用第一に動くべき時)となり運気が安定してきました。さらに9月に入ると月ベースでも「躍動運」に入り、10月は「福徳運」入りして、さら運気が強まります。

今年も来年も強運、さらに今年も9、10月は運気が非常に強いということですので、しばらく手が付けられない可能性があります。しかし、強運の年が続いても、その中に衰運の月もあり、それに躓くこともあります。正恩氏の異母兄の金正男もそうでした。

強運だが
11月に陰りも

正男氏は1971年5月10日生まれですので、二黒土星という星になります。晩成型の星で、ブログで取り上げた中では、黒田日銀総裁、習近平中国主席、前原誠司民進党代表、日本電産の永守社長らが同じ星です。

今年は二黒土星にとって「強勢運」(勇気と信念でチャンスに恵まれる時)という強運の年でした。ところが正男氏は災いを避けられず、殺害されてしまいました。そこで正男氏の今年の月ベースでの運勢を見てみると、2月は「改革運」(無駄と無理に注意する時)という要注意の月に当たっていたのです。「停滞運」に次ぐ衰運の時期です。強運の年でも、その中で時々顔を出す衰運の時期には注意が必要ということです。

今年強運の正恩氏にとって、今後陰りが見えるのは11月です。この月には「調整運」(物事を冷静に判断し、調整すべき時)に入り、9、10月のような勢いは無くなります。神宮館暦でも「周囲とのバランス、仕事での駆け引きなど、自分を追い込む状況に注意が必要」「時節に固執するより、周囲の意見を参考にして動く方が無難」と独断専横を諫めています。

日米含めて各国の対応も一段と厳しくなりそうですし、北朝鮮の後見役を自ら任じている中国の習近平主席も共産党大会を前にメンツをつぶされた格好です。正恩氏もそろそろ矛の収め時でしょう。

運命の3代目、偉業達成か、最後の指導者か?

正恩氏は金日成氏、金正一氏に次ぐ金王朝3代目ですが、この3代目というのも面白いポジションです。前にも書きましたが、歴史的にも、鎌倉幕府の北条泰時、室町幕府の足利義光、江戸幕府の徳川家光など、歴史に残る偉業を成し遂げた人物が少なくありません。一方、鎌倉幕府の源氏3代目の実朝のように最後になった人物もいます。正恩氏がどちらの方向に行くのか興味深いところです。

個人的には正恩氏とトランプ米大統領の直接会談実現を期待しています。というのは、トランプ氏の九紫火星という星は一般的に、正恩氏の八白土星とは相性が良いからです。意外に個人的信頼を構築できるかもしれません。

九星気学について