森田氏、今年は良いが—

野村ホールディングス(野村HD)は、同グループ中核子会社の野村証券の社長に森田敏夫副社長を4月から社長に昇格する人事を発表しました。永井浩二社長は会長となり、引き続き野村HDのCEOとしてもグループをけん引します。

森田氏は1961年4月17日生まれということですので三碧木星という星になります。木星と言えば、若くして芽をだす早咲きの星です。今年の運勢は「嬉楽運」(人脈を強化し、足元を固める時)で、良い年と言えるでしょう。神宮館暦によると「何事も順調に進み、重責からも解放される暗示」ですが「本業に専心できるような環境作りを心掛けること」ともアドバイスしています。

しかし三碧木星は来年は「改革運」となり、やや衰運のサイクルに入ってきます、再来年は「評価運」で小康状態となりますが、その次の年は「停滞運」となり、人生の9年周期でみると、最も注意すべき年まわりとなります。

野村HDトップの永井氏、今年は要注意の年まわり

こうしてみると、森田氏は今年は良くても、その後苦労して悲運の社長ということになってしまいそうですが、必ずしもそうではなさそうです。今回の人事を見る時には、単に野村證券の社長人事というよりは、野村HD全体の星回りを見るべきではないかと感じます。


※野村HDの永井CEO(左)

今年、野村HDについて要注意なのは、グループの総帥である永井CEOが9年に一度の試練の年まわりに入ることでしょう。永井氏は1959年1月25日生まれですので、六白金星という星になりますが、この星は今年は「停滞運」でツキがありません。

しかし来年は「整備運」に入り、やや小康状態となり、その後数年は隆盛運に入ります。ですので、注意すべきは今年1年ということになります。神宮館暦でも「予定外の出来事に動揺せず、問題があれば識者に相談して無事」と慎重な言動と、心の平安維持の重要性を説いています。

森田氏と永井氏の今年以後の運勢を重ね合わせて考えてみると、面白いことに気づきます。森田氏は今年は良いが、来年以後数年は厳しい運勢。一方、永井氏は今年は相当厳しいが、来年以後は徐々に隆盛運のサイクルに入るということです。ということは、今年運の弱い永井氏の仕事の一部を、今年運の良い森田氏が肩代わりして、野村HD全体への悪影響を極力小さくしようとしている—とも読めてきます。

野村HDにしてみれば、グループトップの永井氏がピンチの今年を、いかにやり過ごしていくかが重要なのでしょう。来年になれば、森田氏の運はやや陰りがでるものの、トップの永井氏の運は徐々に上向きます。また、野村HDのもう一人の柱である尾崎哲COOは1958年1月16日生まれですので七赤金星という星ですが、昨年の「停滞運」をやり過ごして、今年は「整備運」、徐々に回復期に入りつつあります。


来年になれば、野村HDの2トップである永井氏、尾崎氏ともに徐々に隆盛運に入ってきて、より力強い会社運営が期待できそうです。ところで、この2人はともに「金星」という星であり、カネに縁があります。特に七赤金星は、孫正義氏、ウォーレンバフェット氏、ジョージソロス氏など大富豪が多いことでも知られています。

※「2016年相場を揺るがすか、大富豪の厄年」をご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/sergiokodama/e/6d046fa21f6d863afe11927c565ee5f9

また六白金星では京セラ創業者の稲森和夫氏、ユニクロ(ファーストリテイリング)創業者の柳井正氏が有名です。

また金星は遅咲きの星ですので、60歳台にあってもまだ余力を残しているはずです。こうして見てみると、野村HDという会社には九星気学を研究している担当者がいるのかもしれません。証券会社は相場で勝負、ゲンを担ぐということもありそうです。となれば、リーダーはツキのある人が必須なのでしょう。

バブル期をけん引した「大田淵・小田淵」と相似

野村HDの黄金時代といえば、やはり1980年代後半のバブル期が挙げられそうです。その時代をけん引したのが「大田淵・小田淵」といわれた田淵節也会長、田淵義久社長でしょう。節也氏は1923年10月25日生まれですので五黄土星という星になります。また義久氏は1932年10月19日生まれで、これも同じ星。五黄土星が2人揃っていたわけです。この星はパワーがあり、やはり遅咲きの星です。さらに誕生日を見ると、ともに10月生まれです。

これも現在の野村HDの2トップに似ています(ともに金星で、誕生月も同じ1月)。遅咲きの同じ星の2人をトップに据える—そういう戦略が伝統的にあるのでしょうか? 単なる偶然でしょうか?

尚、バブル崩壊後の1991年、五黄土星は9年周期の底である「停滞運」にはいりましたが、節也氏が損失補てん問題等で国会の証人喚問を受け、義久氏も同じ問題で社長から退いています。

※九星気学については以下をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/sergiokodama/e/358669dee7bb06832762717202d4a92c

本日もお付き合い、有難うございます。